
2026年に英国の投資家が金を取引するうえで重要なのは、「1ロットあたりの総コスト(スプレッド+手数料)」が低いことと、金相場が動く時間帯に取引できることだ。両方を満たすのは本稿ではVT Marketsのみで、3種類の口座体系で1標準ロット(100トロイオンス)あたり概ね11米ドルからの水準に加え、XAUUSD247で週7日取引できる。Tickmillはコスト面で並ぶ一方、IGとCMC MarketsはFCA(英国金融行為規制機構)監督による保護で優位だが、コストはおおむね約2倍となる。
金価格はこの1年で異例の動きを見せた。2026年8月中旬に1オンス約4,400米ドルまで上昇し、前年同時期比で31%超となった。取引参加者も増えている。ただ、多くの参加者が見落としがちなのは、金は他市場以上に「どの取引プラットフォーム(取引ツールと口座の組み合わせ)を選ぶか」で損益が変わりやすい点だ。100社超のブローカー調査では、金のスプレッド(売値と買値の差)は1オンスあたり0.03〜1.03米ドルと幅広い。標準契約(100オンス)では、同じ取引を建てる(新規でポジションを持つ)だけで3〜103米ドルの差になる。
本稿は、金ポジションの実質コストで10社を順位付けし、計算方法も示す。数値を検証できるようにすることが目的で、特定の売買を勧めるものではない。
Key takeaways
- 金の標準契約は100トロイオンス。スプレッドが「セント表示」でも、標準ロットでは「ドルのコスト」になる。例:スプレッド0.18米ドル(=18セント)なら、1ロットの新規コストは18米ドル。
- 1標準ロットあたりの総コスト(スプレッド×100+往復手数料)で比べるのが、公平な比較方法。手数料無料口座(コストがスプレッドに含まれる)と、狭いスプレッド+手数料の口座(いわゆる生スプレッド口座)を同じ土俵で比較できる。
- VT MarketsとTickmillは総コストが概ね1ロットあたり11米ドルと最安圏。Pepperstoneが概ね15米ドルで続く。
- 金は従来の取引時間外でも取引できる例がある。VT MarketsはXAUUSD247として週7日連続の銘柄として提供。IGとCMC Marketsは週末専用の別契約を提供する。
- FCA規則では、個人(リテール)向け金取引のレバレッジ(証拠金に対する取引規模の倍率)は最大20倍。海外法人の条件で表示される高い倍率は英国口座には当てはまらない。
- 本稿の10社のうち7社はFCA認可。FSCS(金融サービス補償制度)により最大8万5,000ポンドの補償が付く。
What is a gold trading platform?
金取引プラットフォームとは、金地金を購入・保管・保険加入せずに、金価格の変動に投資できる仕組み(取引ソフトとブローカー口座)を指す。口座を開設して入金し、金をCFD(差金決済取引:価格差だけを受け渡しする取引)、スプレッドベッティング(値動きを賭ける英国特有の取引)、一部では先物やオプション(将来、一定価格で売買できる権利)として取引する。
取引銘柄は多くの場合XAUUSDで表示される。XAUは「金1トロイオンス」を示すISOコードで、USDと組み合わせることで「金1オンス=何ドルか」を示す。画面の価格が4,400.50なら、1オンス4,400.50米ドルという意味だ。
重要なのは「金を取引する」ことと「金を保有する」ことの違いだ。本稿で扱うプラットフォームは価格変動へのエクスポージャー(影響を受ける状態)を提供するが、保管庫の延べ棒の所有権は得られない。口座に入金する前に、次の点を理解しておきたい。
- ポジションは証拠金で建てる。取引金額の全額ではなく一部(証拠金)を差し入れて取引する。金100オンスは足元の価格で約44万米ドル相当だが、全額を用意せずに取引できる一方、口座タイプによっては入金額を超える損失が出る可能性もある。
- 金は買いだけでなく売り(空売り)も容易。現物を手当てする必要がないため、下落局面も取引対象になる。
- 保有にはコストがかかる。日次の区切り時刻をまたぐと、翌日持ち越し金利(スワップ、オーバーナイト金利)が発生する。日中取引には影響が小さいが、数週間保有する場合は最も大きなコストになり得る。
CFDs, spread betting and physical gold compared
英国の投資家が金に投資する方法は大きく3つあり、下記プラットフォームは対応が異なる。
- CFDは最も一般的で、本稿の比較の中心。利益にはキャピタルゲイン課税がかかり、損失は税務上、利益と相殺できる場合がある。
- スプレッドベッティングは英国とアイルランドで利用され、IG、CMC Markets、Spreadexなどが提供する。現行ルールでは利益がキャピタルゲイン課税と印紙税の対象外で、スプレッドがやや広くても有利になる場合がある。一方、損失は相殺できない。税制は個別事情で異なり、変更もあり得る。
- 現物の金と金ETFは本比較の対象外だが、対比として重要。地金や金ETFは所有権を持てる。レバレッジ(証拠金で取引規模を大きくする仕組み)は基本的に使わず、持ち越し金利もなく、空売りもしにくい。長期保有向きで、短期売買向きではない。Saxoは本稿の中で、1口座で両方に実質的にアクセスできる数少ない例だ。
10 best gold trading platforms in 2026
以下のコストは、標準ロット(100オンス)に統一して算出した。計算式は「1オンスあたりスプレッド×100+往復手数料」。別の契約サイズでポイント表示のプラットフォームは、同条件に換算した。
| # | Platform | Rating | Best for | Spread from (per oz) | Est. all-in cost per lot |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | VT Markets | 9.5/10 | 3種類の料金体系から選べる | USD 0.18(Standard STP)、0.0pips〜(Raw ECN) | 口座タイプによりUSD 11〜18 |
| 2 | Pepperstone | 9.3/10 | 生スプレッド約定とプラットフォームの選択肢 | USD 0.08(Razor) | 約USD 15 |
| 3 | IG | 9.0/10 | 週末の金取引と市場の幅 | USD 0.30 | 約USD 30 |
| 4 | CMC Markets | 8.8/10 | 平日スプレッドの狭さ、ロンドン上場 | USD 0.20〜USD 0.35 | USD 20〜35 |
| 5 | XTB | 8.5/10 | 自社開発プラットフォームを1つに集約 | USD 0.30 | 約USD 30 |
| 6 | Tickmill | 8.0/10 | 条件なしで最安水準 | USD 0.07(Raw) | 約USD 11 |
| 7 | Capital.com | 7.7/10 | 少額スタートと分かりやすい総コスト | USD 0.30 | 約USD 30 |
| 8 | Saxo | 7.5/10 | 取引と保有を1口座で | USD 0.30 | 約USD 30 |
| 9 | OANDA | 7.2/10 | 価格の透明性とAPI(自動売買の接続口) | USD 0.30 | 約USD 30 |
| 10 | Spreadex | 6.5/10 | 金の固定スプレッドでスプレッドベッティング | USD 0.40(固定) | 約USD 40 |
数値は2026年8月17日時点で各社が公表する条件に基づく。金のスプレッドは原則変動制(固定の記載がある場合を除く)で、重要指標発表時や流動性が薄い時間帯は大きく拡大する。
1. VT Markets (Rating: 9.5/10)

こんな人向け:料金体系を選びたい金トレーダー
- スプレッド:Standard STPで1オンスあたり0.18米ドル、Raw ECNで0.0pips〜(pips=最小の値幅表示)
- 手数料:Standard STPはなし、Raw ECNは往復6米ドル、Pro ECNは往復3米ドル〜(往復=新規+決済の合計)
- 推定総コスト(1ロット):Standard STPで約18米ドル、Raw ECNで約11米ドル〜
- 最低入金額:50米ドル(Cent口座は10米ドル)
- 最小取引:0.01ロット(1オンス相当)
- 取引ツール:MT4、MT5、WebTrader、TradingView、VT Marketsアプリ
- 規制:FSCA(南アフリカ)、FSC(モーリシャス)、ドバイ支店はCMAライセンス
VT Marketsは、160カ国超で300万人超に提供するマルチアセット(複数資産)ブローカーで、約1,000銘柄を扱う。金は付け足しではなく中核商品で、Global Finance Review Magazineから「Best Gold Trading Platform 2026」に選ばれたとしている。
本稿で首位とした理由は、金取引のコスト体系を「選べる」点だ。XAUUSDは3種類の口座タイプで提供され、取引量により最適解が変わる。
Standard STP口座は、金スプレッドが1オンス0.18米ドルで手数料なし。標準ロットで約18米ドルとなり、100社超の平均(0.32米ドル)を下回る。条件や段階はなく、別料金もない。最低入金50米ドルから同条件が適用される。
Raw ECN口座は、生スプレッド(市場に近い狭いスプレッド)を0.0pipsから提示し、代わりに1ロット往復6米ドルの手数料がかかる。金の総コストは概ね11米ドル。最低入金は同じく50米ドル。さらにPro ECNは手数料を引き下げ、FX(外国為替)と金で片道1.50米ドル(往復3米ドル)。本稿内で最低水準の手数料帯で、PepperstoneのMetaTraderにおける往復7米ドルを下回る。
価格以外では、金の通貨建てが1つではない点が特徴だ。XAUUSD、XAUAUD、XAUEUR、XAUJPYを提供しており、口座通貨が米ドル以外の投資家にとっては為替の影響を抑えやすい。金CFDは月〜金に1日23時間取引でき、日次のロールオーバー(建玉の持ち越し処理)で短時間停止する。最小は1オンスで、MT4、MT5、WebTrader、VT Marketsアプリで取引できる。
約定基盤はEquinix(金融向けデータセンター事業者)経由で、ロンドンのLD4とニューヨークのNY4にサーバーを置く。金はロンドンに流動性が集まりやすく、LD4が重視される。
もう一つの金銘柄としてXAUUSD247がある。月〜日(00:00〜24:00)に連続取引でき、1オンス契約で手数料はゼロ。平日は20ポイント〜、週末は40ポイント〜で、必要証拠金は「片側のみ」(両建ての場合でも大きい側だけ)という条件だ。IGとCMC Marketsも週末の金を提供するが、週末専用の別契約として扱い、終了時に平日契約へロールする。XAUUSD247は連続して同一銘柄として動くため、週末をまたぐ保有では価格のギャップ(飛び)を避けやすい。
注意点は規制だ。規制体制はFSCA、FSCモーリシャス、ドバイ支店(CMAライセンス)で、FCA認可ではない。つまり英国のFSCS(最大8.5万ポンド補償)の対象外となり、レバレッジ条件も法人により異なる。FSCSを必須とする英国投資家は、IG、CMC Markets、XTBなどFCA認可の選択肢が現実的になる。
主な特徴
- 金に3種類の口座体系:Standard STP、Raw ECN、Pro ECN
- Standard STPは1オンス0.18米ドル、手数料ゼロ(最低入金50米ドル)
- Raw ECNは0.0pips〜+往復6米ドル、Pro ECNは往復3米ドル〜
- 4通貨建ての金:XAUUSD、XAUAUD、XAUEUR、XAUJPY
- 金CFDは月〜金に1日23時間、最小1オンス
- XAUUSD247で週7日連続取引(別銘柄)
- EquinixのLD4(ロンドン)・NY4(NY)で約定
- MT4、MT5、WebTrader、TradingView、VT Marketsアプリ
| Pros | Cons |
|---|---|
| 金の料金体系を1つに固定せず選べる | FCA認可ではなく、英国向けFSCS補償の対象外 |
| Standard STPは追加費用なしで平均を下回る | 口座タイプ別の金スプレッド公表が限定的なため、入金前に確認が必要 |
| Pro ECNは本稿で最も低い手数料帯 | Pro ECNは標準ではなくアップグレード扱い |
| 4通貨建てで為替影響を抑えやすい | XAUUSD247はMT5・アプリ・Web対応で、MT4は非対応 |
| XAUUSD247で週7日連続取引が可能 | XAUUSD247は週末にスプレッドが40ポイントまで広がる |
| 最低入金50米ドル(Cent口座は10米ドル) | レバレッジは契約法人で変わるため要確認 |
取引量が増える見込みがある投資家は、手数料無料から生スプレッド型へ同一業者内で移行できるためVT Marketsの適合度が高い。週末をまたいで保有する場合は、XAUUSD247が選択肢となる。
2. Pepperstone (Rating: 9.3/10)

こんな人向け:生スプレッドでの約定とプラットフォームの選択肢
- スプレッド:Razorで1オンスあたり0.08米ドル〜
- 手数料:MetaTraderは往復7米ドル、cTraderは往復6米ドル
- 推定総コスト(1ロット):約15米ドル
- 最低入金額:なし
- 取引ツール:MT4、MT5、cTrader、TradingView
- 規制:FCA(英国)、ASIC(豪州)、CySEC(キプロス)など
Pepperstoneは、FCA認可の枠内で生スプレッドを重視したい英国投資家にとって、総合力が高い。コスト面でもVT Marketsと比較されやすい。
Razor口座の金スプレッドは0.08から始まり、ロンドンとニューヨークの重なる時間帯には0.02〜0.06米ドル程度まで縮小することがある。2026年に金の流動性が改善したとしている。往復7米ドルの手数料を加えると、標準ロットで約15米ドル。VT MarketsのRaw ECN(約11米ドル)より数ドル高いが、手数料無料口座よりは低い。
強みは取引ツールの幅だ。MT4、MT5、cTrader、TradingViewをすべて使えるのは本稿ではPepperstoneだけ。cTraderの往復手数料(6米ドル)はMetaTraderより低いが、見落とされがちだ。金はレンジ(一定範囲)を形成しやすく、チャート機能の質が結果に影響しやすい。
週末の金市場は提供していないため、金曜に建てたポジションは週末のイベントリスクを取引で調整できない。
主な特徴
- Razorは0.08ポイント〜、ピーク時は0.02米ドル程度まで縮小し得る
- cTraderとTradingViewを含む4種類の取引ツール
- FCA認可でFSCS補償
- 最低入金なし
- cTraderの手数料はMetaTraderより低い
| Pros | Cons |
|---|---|
| FCA認可内で最安級の総コスト | 週末の金取引がない |
| cTraderとTradingViewを含む最も広い選択肢 | MetaTraderの往復7米ドルはVTのPro ECNより高い |
| 最低入金なし | 生スプレッド型はスプレッドと手数料の両方を管理する必要 |
| 2026年に金流動性が改善し、スプレッドが約3割低下したとする | 手数料が取引ツールで変わり、見落としやすい |
| 英国向けFSCS補償は最大8万5,000ポンド | 自社プラットフォームは外部ツールより弱い |
生スプレッドとFSCS補償を同時に求める積極的な金トレーダーにはPepperstoneが有力だ。特にcTraderやTradingViewを重視する投資家の受け皿になる。
3. IG (Rating: 9.0/10)

こんな人向け:週末の金取引と市場の豊富さ
- スプレッド:スポット金で1オンスあたり0.30米ドル〜、週末は概ね1.0ポイント程度まで拡大
- 手数料:スポット金はなし
- 推定総コスト(1ロット):約30米ドル
- 最低入金額:なし(ただし「1ポイントあたり1ポンド」の建玉には概ね91ポンド相当が必要)
- 取引ツール:IG(Web・アプリ)、MT4、ProRealTime、L2 Dealer(板情報を含む上位ツール)
- 規制:FCA(英国)
IGは本稿で最大級の老舗で、ロンドン証券取引所(LSE)上場。取扱市場は16,000超。英国投資家にとって、信頼性とコストを比べる際の基準になりやすい。
週末の金は英国時間で土曜8:00〜日曜22:40に取引でき、最低証拠金率は5%。終了時に平日契約へ自動でロール(別契約へ移し替え)される。週末取引の提供は早く、実績も長い。ただし週末と平日で同一ポジションとして連続しない点は注意が必要で、週末スプレッドは平日0.3に対して概ね1.0まで広がる。
スプレッドベッティングをCFDと併用でき、現行ルールでは利益がキャピタルゲイン課税の対象外となり得る。安定して利益を出す投資家にとっては、1ロットあたりのコスト差(例:30米ドルと11米ドル)以上の価値になる可能性があるため、前提を置かず試算したい。
弱点はコストだ。標準ロットで約30米ドルと平均的で、PepperstoneやVT Marketsの約2倍。IGは低コスト競争を主眼にしていない。
主な特徴
- 週末の金:土曜8:00〜日曜22:40(英国時間)
- 資産クラス横断で16,000超の市場
- スプレッドベッティングとCFDを1口座で
- FCA認可、LSE上場企業グループ
- ProRealTimeやL2 Dealerで高度な分析・執行
| Pros | Cons |
| 英国で最も実績の長い週末金市場 | 最安級プラットフォームの約2倍の総コスト |
| 現行ルールでは税制面で有利になり得るスプレッドベッティング | 週末スプレッドが約1.0ポイントまで広がる |
| 16,000超の市場にアクセス | 週末ポジションは平日契約にロールし連続しない |
| LSE上場企業グループ、FCA認可 | 初めての金取引では機能が多すぎる場合 |
| ProRealTimeやL2 Dealerで上位執行 | 上位ツールは条件や費用が別途発生し得る |
FSCS補償、スプレッドベッティング、取扱市場の広さを重視し、1ロットあたりの最安コストにはこだわらない英国投資家にはIGが合う。価格よりも企業規模・信頼性の基準として位置付けられる。
4. CMC Markets (Rating: 8.8/10)

こんな人向け:ロンドン上場の老舗で平日スプレッドを重視
- スプレッド:コモディティで1オンス0.20米ドル程度〜、XAUUSDのCFDは0.35米ドル近辺になる例も
- 手数料:なし
- 推定総コスト(1ロット):20〜35米ドル
- 最低入金額:なし
- 取引ツール:Next Generation、MT4、TradingView
- 規制:FCA(英国)
CMC Marketsは1989年にロンドンで設立され、LSE上場。コモディティ市場は100超で、英国では自社開発プラットフォームの評価が高い部類に入る。
2026年4月に週末金(Gold Weekend)を導入し、金曜22:00〜日曜22:00に取引できる。終了時にGold Cash契約へロールする。導入当初、週末銘柄の価格条件や証拠金条件が公表されていないため、週末の実質コストは利用前に確認したい。
コモディティの「0.2ポイント〜」という表示は、手数料無料の中では狭い。ただしXAUUSDのCFDは0.35近辺で推移する例もあり、総コストは時間帯や銘柄で20〜35米ドルのレンジになり得る。
主な特徴
- コモディティ市場は100超
- 週末金(Gold Weekend):金曜22:00〜日曜22:00
- Next Generationで高度なチャート
- 英国向けにスプレッドベッティングとCFD
- 1989年から運営、LSE上場、FCA認可
| Pros | Cons |
|---|---|
| 手数料無料で0.2ポイント〜の競争的水準(コモディティ) | 週末金の価格条件が公表されていなかった |
| 週末金にアクセス可能 | 金CFDは見出しのコモディティ水準より広い傾向 |
| Next Generationは英国で評価の高い自社プラットフォーム | 生スプレッド型と比べるとコストは高い |
| LSE上場・FCA認可の老舗 | 週末ポジションは終了時にGold Cashへロール |
| スプレッドベッティングとCFDを1口座で | 取引量増で有利になる生スプレッド口座がない |
FCA認可の老舗で週末取引も視野に入れたい英国投資家にとって、CMC Marketsは中間的な選択肢となる。手数料+スプレッドより、スプレッドに一本化された分かりやすさを重視する層に向く。
5. XTB (Rating: 8.5/10)

こんな人向け:強力な自社プラットフォームを1つ使いたい
- スプレッド:1オンスあたり0.30米ドル〜
- 手数料:コモディティCFDはなし
- 推定総コスト(1ロット):約30米ドル
- 最低入金額:個人口座はなし
- 取引ツール:xStation 5
- 規制:FCA(英国、登録番号522157)
XTBは、外部ツール(MetaTrader)を併設せず、自社開発の単一プラットフォームに集中している。xStation 5は欧州で評価が高く、単なるニュース付きチャートではなく、調査機能が実用的だとしている。
金は手数料無料で1オンス0.3米ドル程度から。標準ロットで総コストは約30米ドルと平均的で、低コスト重視の投資家向きではない。一方、11,400超の銘柄を同一環境で扱え、英国顧客はFCA認可のXTB UK Limitedで管理される。
最大のトレードオフはMetaTraderがない点だ。既存の自動売買(EA:エキスパートアドバイザー)やカスタム指標、MT4の運用環境をそのまま移せない。
主な特徴
- xStation 5(自社プラットフォーム)に調査機能を統合
- 11,400超の銘柄
- コモディティCFDは手数料なし
- 個人口座は最低入金なし
- FCA認可(XTB UK Limited)
| Pros | Cons |
|---|---|
| xStation 5は個人向けで高水準との評価 | MetaTrader非対応でEAや既存MT4環境を移せない |
| 手数料無料でコストがスプレッドに一本化 | 金コストは平均的(約30米ドル/ロット) |
| 調査機能が統合され実用的 | 週末の金取引がない |
| 資産クラス横断で11,400超 | 取引量増で有利になる生スプレッド口座がない |
| FCA認可でFSCS補償 | 単一プラットフォームが合わない場合の代替がない |
最安コストより、調査機能が統合された使いやすい環境を重視する投資家にはXTBが合う。MetaTraderに依存していないことが前提となる。
6. Tickmill (Rating: 8.0/10)

こんな人向け:条件なしで最安の総コスト
- スプレッド:Rawで1オンスあたり0.07米ドル〜
- 手数料:片道2米ドル、往復4米ドル
- 推定総コスト(1ロット):約11米ドル
- 最低入金額:100ユーロ
- 取引ツール:MT4、MT5
- 規制:FCA(英国)、CySEC、セーシェルFSA
Tickmillは本稿で最安水準の一角であり、その点は明確に押さえておきたい。
スプレッド0.07米ドルに往復4米ドルの手数料を加えると、標準ロットで総コストは概ね11米ドル。VT MarketsのRaw ECNと同水準で、Pro ECN(概ね8米ドル)はさらに低いがアップグレードが必要だ。Tickmillの約11米ドルは、100ユーロ入金後の初回取引から適用され、条件も段階もない。
順位が首位ではないのは、評価軸がコストだけではないためだ。取引ツールはMT4とMT5のみで、自社プラットフォームはない。週末金もなく、英国向けスプレッドベッティングもない。取扱銘柄数はIGやCMC、Saxoに比べると絞られる。それでも「MetaTraderで金だけを取引し、最安の数値が欲しい」投資家にはTickmillが適合する。
主な特徴
- スプレッド0.07〜+往復4米ドル
- 総コストは概ね1ロットあたり11米ドル(条件なし)
- FCA認可(ほかCySEC、セーシェル法人も保有)
- MT4、MT5
- 最低入金100ユーロ
| Pros | Cons |
|---|---|
| 金コストは最安級(約11米ドル/ロット) | MetaTraderのみで代替プラットフォームがない |
| 条件や取引量の要件がない | 週末の金取引がない |
| FCA認可(ほかCySEC等) | 英国向けスプレッドベッティングがない |
| 片道2米ドルの明確な手数料 | 取扱銘柄数はIG、CMC、Saxoより少ない |
| 金の生スプレッド0.07〜 | 最低入金100ユーロ(不要の競合もある) |
MetaTraderで金のコストを最優先し、段階条件なしで最安水準を求めるならTickmillから検討したい。金のみを取引する前提では、初日からこれ以上に安い選択肢は限られる。
7. Capital.com (Rating: 7.7/10)

こんな人向け:少額で始めたい初心者、コストが分かりやすい方がよい人
- スプレッド:XAUUSDで1オンスあたり0.30米ドル〜
- 手数料:なし
- 推定総コスト(1ロット):約30米ドル
- 最低入金額:10米ドル(スプレッドベッティングは20ポンド)
- 取引ツール:Capital.com(Web・アプリ)、MT4、TradingView
- 規制:FCA(英国)、ASIC、CySEC、SCB(バハマ)
Capital.comは本稿で入り口が最も低い部類だ。最低入金10米ドル、手数料ゼロ、コストはスプレッドに一本化され、初回取引までの障壁が小さい。執行速度は平均25ミリ秒程度としている。
コストはスプレッドに集約され、計算が要らない。スプレッドは概ね0.30米ドルで、標準ロットの総コストは約30米ドルと平均的。生スプレッド型の約2倍になる。
0.01ロットのような小口なら差は小さいが、取引量が増えると累積して効いてくる。取引量が増えた段階ではPepperstoneやTickmillの方が適合しやすい。
主な特徴