豪ドルは月曜日、対米ドルで0.7060近辺で推移し、6週連続の上昇後にやや軟化した。市場は火曜日の豪準備銀行(RBA)理事会を前に持ち高調整を進めている。政策金利(キャッシュレート)は、従来の3.60%から2026年にかけて引き上げられた後、4.35%で据え置かれるとの見方が大勢だ。同時に公表される金融政策報告(Statement on Monetary Policy)では最新の経済・物価見通しが示され、ミシェル・ブロック総裁もその後まもなく発言する予定となっている。
米国では、7月の非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想の+8.0万人に反して2.3万人減となった。労働力人口の縮小を伴う形で失業率は4.1%へ小幅低下し、週三の消費者物価指数(CPI)公表を前に、9月の米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測をやや後退させた。AUD/USDの短期テクニカルは緩やかな上向きバイアスを維持しており、レートは0.7063で20期間SMA(0.7050)および100期間SMA(0.7007)を上回る。RSIは59近辺で、モメンタムの堅調さを示唆。上値抵抗は0.7064および0.7070、下値支持は0.7057および0.7054に位置する。
RBA決定とボラティリティ戦略
RBAは明日の政策金利を4.35%で据え置く見通しであることから、デリバティブ取引では短期のインプライド・ボラティリティに焦点を当てたい。ブロック総裁の会見前にAUD/USDでストラドルまたはストラングルを買う戦略は、総裁がタカ派方向へのシグナルを示した場合に高いリターンが見込める。過去のRBA見通し公表時のデータでは、想定外の政策文言が単一セッションで80pips超の急変動を引き起こした例がある。
米CPI見通しと取引機会
週三の米CPIを控え、インフレが予想を上回ればトレンド反転の可能性に備える必要がある。7月の米雇用が2.3万人減とサプライズになったことを踏まえると、CPIが上振れればFRB利上げ観測が急速に復活する公算が大きい。豪ドルの急落リスクに備えるヘッジとしては、満期2〜3週間のアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のAUD/USDプット・オプション購入が考えられる。
テクニカル面では、AUD/USDは20期間移動平均(0.7050)をかろうじて上回っている。ブレイクアウトを狙うなら、目先の上値抵抗である0.7070をやや上回る水準にストップ・エントリーの買い注文を置く戦略を提案する。一方、100期間移動平均(0.7007)を割り込めば強気トレンドは否定され、先物のショートを優位とする局面になり得る。
今後数週間は、米豪金利差がデリバティブ市場の主要ドライバーであり続ける見通しだ。豪インフレが粘着的に推移する一方で米労働市場が冷え込むなら、スワップ市場は年内のRBA利上げを織り込みやすい。この乖離を活用する戦略として、豪ドルのブル・コール・スプレッドを組成し、9月までに0.7200水準をターゲットとする。
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