銀(XAG/USD)は月曜日、前週の急落(短期間で大きく下がること)後に下げ止まり、1日で0.80%上昇して76.55ドル近辺で取引された。米国とイランの外交進展への期待が再燃し、米ドルが弱含んだことが支えになった。
イラン外務省は、米国(ワシントン)との協議が継続中だと述べた。関係者によると、双方は直近の和平提案を検討しており、イランとオマーンはホルムズ海峡の安全な通航再開に向けた技術協議(運用面の詳細を詰める話し合い)を行っている。
ドル安が銀を下支え
中東の緊張が和らぐとの見方から、安全資産(不安時に買われやすい資産)としてのドル需要が低下した。米ドル指数(DXY、主要通貨に対するドルの強さを示す指数)は日中の高値から99.10近辺へ低下し、銀の支えとなった。
一方、銀の反発は、金利上昇とエネルギー価格に伴うインフレ懸念で上値が抑えられた。米10年国債利回り(長期金利の代表指標)は4.6%近辺で推移し、1年ぶり高水準に近い。市場は米連邦準備理事会(FRB)の金融政策(利下げ・利上げなど金利の方針)を見直している。
原油高はインフレが高止まりするとの懸念を強め、FRBが早期に大幅利下げするとの見方を後退させた。CMEのFedWatch(先物価格から利上げ・利下げ確率を推計する指標)では、引き締め的な政策(高い金利を維持する政策)が年内続くとの織り込みが強まった。
需給面でも重しがある。インドは銀輸入の一定割合を抑える動きを見せ、UBSは、工業需要(製造業で使われる需要)の弱さと鉱山供給(採掘による供給)増加を理由に、世界の銀投資需要見通しを引き下げた。