豪ドルは週明け月曜の欧州時間、対米ドルで0.13%高の1豪ドル=0.7217米ドル近辺まで上昇し、3カ月超ぶりの高値を付けた。豪州の成長指標が底堅さを示したことが背景で、4-6月期GDPは前期比0.4%増、前年比2.1%増となり、今月後半の豪準備銀行(RBA)利上げ観測を後押しした。市場の織り込みが一段とタカ派方向へ傾くなか、豪ドルは0.72米ドル台を維持しており、火曜に予定されるRBAのアンドリュー・ハウザー副総裁の発言に関心が移っている。
一方、米ドルは、8月の米非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を上回り追加引き締め期待が高まった後も、上値の重い展開となった。FF金利先物が示す9月16日のFOMCでの0.25%利上げ確率は62%と、雇用統計前の51%から上昇。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)のクリストファー・ウォラー理事による先のハト派的発言もあり、市場は今週発表されるPPI(生産者物価指数)とCPI(消費者物価指数)に注目し、9月FOMCを見据える。テクニカルでは、AUD/USDは100日SMA(0.7079)を上回って推移し、RSIは68近辺。次の上値目途は0.7275付近に位置する。
豪ドルの勢いと取引戦略
当社は、豪ドルが0.7217近辺(3カ月超ぶり高値)で堅調に推移していることから、デリバティブ取引を行う投資家は豪ドルの上昇モメンタムに備えるべきだと考える。前述の通り、豪州の4-6月期GDPは前期比0.4%増、前年比2.1%増と底堅く、この強さが強気基調を裏付けている。RBAがインフレ抑制のため引き締め姿勢を維持するなか、景気の強さは次回会合での追加利上げ余地を大きく残す。
この動きを取り込む手段として、当社はアット・ザ・マネー近辺のコールオプションの買い、またはブル・コール・スプレッドにより、0.7275(4年ぶり高値水準)を目標とする戦略を提案する。足元のレートは100日単純移動平均(0.7079)を明確に上回っており、中期トレンドでは買い手優位が維持されていることを示す。ただし、RSIが68近辺にあるため、明確な上放れの前に短期的なもみ合い(調整)を挟む可能性は想定しておきたい。
リスク管理と米国市場の材料
併せて、米国のインフレ指標、特にPPIおよびCPIは、FRBの次の政策判断を左右するため注視が必要だ。現時点でFF金利先物は、次回FOMCでの0.25%利上げ確率を62%と織り込んでおり、直近の米雇用統計前の51%から上昇している。材料相場の色合いが強い局面では、米ドルが急反発するリスクに備え、ロング(豪ドル買い)ポジションのストップロスは0.7079のサポート水準をやや下回る水準にタイトに設定し、下振れリスクをヘッジすることが望ましい。
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