This website is for a different region.

The content here might not be relevant fo you.
Would you like to visit the North America website?

月次マーケットレビュー:2026年2月の振り返りと3月の見通し

by VT Markets
/
Aug 12, 2026

2月の市場は、2025年後半の上昇を受けて一服した。投資家は、企業業績(会社のもうけ)の底堅さと、割高感(株価が利益などに比べて高い状態)、政策リスク(金融政策・規制の不確実性)を見比べた。本レポートでは、為替、金、原油、株価指数、暗号資産を整理し、3月に注目すべきテクニカルな重要水準(価格が意識されやすい線やゾーン)ときっかけを示す。

2月の市場まとめ

2月は、昨年末の大幅高の後、リスク資産(株式など価格変動が大きい資産)が広く小休止となった。主要株価指数は概ね横ばいで、底堅い決算と割高な株価水準の綱引きが続いた。12日には、AI(人工知能)やハイテク株への偏った投資を背景に短時間で下げが加速し、利益確定売り(上がった分を売って利益を確保)と、資金が集中した分野から他へ移す動き(ローテーション)が表面化した。ボラティリティ(値動きの大きさ)は小幅上昇にとどまり、その後落ち着いた。相場の土台が崩れたというより、持ち高調整(ポジションの組み替え)が中心だった。

マクロ指標(景気や物価などの統計)は概ね想定の範囲に収まった。インフレ指標は、ディスインフレ(物価上昇率の鈍化)の進みが鈍った可能性を示し、市場は利下げの織り込み(期待)を後退させ、「高金利が長期化(higher for longer)」というFRB(米連邦準備制度理事会)のシナリオをより意識した。

米ドルは、金利差(国ごとの金利の差)の縮小と、米国以外のリスク心理の改善を背景に小幅に下落した。金(ゴールド)は1月下旬の調整後にもみ合い、原油は供給管理(増産を抑えるなど)と需要の強弱が交錯し、レンジ相場(一定の範囲での往来)が続いた。

主要通貨

為替(FX)は、米ドル安の中でも概ね従来のレンジを維持した。金利差が縮まり、2025年末に比べて各国の金融政策の方向性の違い(政策の乖離)の織り込みが弱まったことで、広範なドル高の支えが薄れた。

目立ったのはUSDJPY(ドル円)だ。日本の長期金利がじり高となり、日銀(日本銀行)の緩やかな正常化(超金融緩和からの段階的な修正)観測もあって円が相対的に強かった。実質金利差(名目金利から期待インフレ率を差し引いた「実質」の金利の差)の改善と、月中の株安局面での「安全資産」としての円買いも円高要因となった。一方、EURUSD(ユーロドル)はドル安の恩恵を受けたが、ユーロ圏の成長鈍化シグナルが上値を抑えた。日中の値動きは材料主導で、インフレ指標や中銀見通しの再評価(織り込み直し)が最も大きな変動を生んだ。

図1:市場が日銀の段階的な正常化を織り込む中、USDJPYは上昇(円は相対的に堅調)。

値動きからは、リスク心理だけでなく、金利差が主因だったことが示唆される。

USDJPYが直近の戻り高値(いったん下げた後に戻した局面の高値)を下回って推移できるかが焦点だ。米金利が再び上昇すれば、短期間でドル円を押し上げやすい。

貴金属

金と銀は、1月下旬の急落後、2月はもみ合いとなった。下げの背景は、利益確定、実質金利の落ち着き、FRBの早期利下げ観測の後退(織り込み直し)だ。

初動の下げ後は売り圧力が弱まった。中央銀行の買い(外貨準備の多様化など)が金価格を下支えし、地政学リスク(紛争・制裁など)に備えるヘッジ需要(損失を避けるための買い)も下落を抑えた。銀は相対的に弱く、工業需要(景気の影響を受けやすい需要)への感応度が高い特性と整合的だ。米国債利回りと米ドルに明確なトレンドが出ず、両金属は一定レンジを保った。

3月にかけても、インフレ指標とFRB見通しの織り込みの変化が主因になりやすい。

図2:金は1月下旬の調整後、重要な上値抵抗帯(上昇しにくい価格帯)の下でもみ合った。

2月の値動きは、押し目(下げた場面)では買いが入り、戻り(上げた場面)では売りが出やすい形だった。抵抗帯を明確に上抜ければ、実質金利の低下(=金利の「実質的な負担」が軽くなる)を示唆する。一方、上抜けに失敗すれば、もみ合いが続きやすい。

原油

原油は2月を通じて狭いレンジで推移し、日々の値動きもこれまでより小さかった。供給の抑制が需要のばらつきを相殺し、方向性を決める材料に欠けた。

米国の生産増は続いたが、需給バランスを大きく崩すほどではなかった。需要面では、中国と欧州の指標が強弱まちまちで上値を抑え、在庫は季節要因に照らして概ね標準的な水準にとどまった。米ドルと債券利回りがレンジ内で推移したことも、商品市場への資金流入を限定した。地政学的な突発要因が少なく、リスクプレミアム(不確実性に対する上乗せ分)は低下し、価格はテクニカルの支持線・抵抗線に沿って動いた。

図3:供給抑制と需要のまだら模様が拮抗し、原油はレンジ相場が続いた

チャートは、明確な「箱(レンジの上下限)」を示している。上抜け・下抜けには、需要の想定外の変化、在庫の大きな振れ、地政学リスクの再燃によるリスクプレミアムなど、きっかけが必要になりやすい。

株価指数

世界の株式市場は、短期的な変動を挟みつつも、全体としてもみ合いだった。英国FTSE100は、エネルギー株と金融株の強さを追い風に、1万ポイントを超えて最高値を更新した。

米国では、ダウ平均も月初に5万ドルの節目で最高値を付けた後、持ち高を落とす動きで小幅に調整した。ナスダックは、AI・ハイテクの主力銘柄で利益確定が進み、下げが相対的に大きかった。ただし、この動きも、相場の崩れというより利益確定と持ち高調整の色合いが強く、2025年10月以降の大きなレンジ内に収まっている。

2月は資金の移動(ローテーション)が相場を左右した。割安株(バリュー)、資本財・景気敏感株(インダストリアル)、小型株が相対的に強く、投資家は短期の業績が読みやすく、株価水準が高すぎない分野を選好した。

図4:AI主導の下げがあっても、ナスダックはレンジ内で推移した

上値は引き続き抵抗帯が抑え、下値は支持線(下げ止まりやすい水準)が何度も機能した。抵抗帯を上抜ければ、大型株(メガキャップ:時価総額が極めて大きい企業)が再び相場の主役に戻るサインとなる。支持線を下抜ければ、リスクを落とす動き(デリスク:株などの保有を減らす)の拡大を示唆する。2月のローテーションが続くのか、資金が大型ハイテクに戻るのかを見極めたい。

暗号資産

暗号資産市場は2月に軟化し、ビットコインが主導して急落した。重要な支持線を割り込んだ後に下げ幅を広げ、一時は5%超下落してから落ち着いた。資金調達率(先物などでロング・ショートの偏りを調整するための金利のようなコスト)は低下し、建玉(未決済の先物・オプションの残高)は減少した。これにより、レバレッジ(借り入れ等で取引規模を増やすこと)が縮小し、需給面の過熱は和らいだ。

月末にかけては、底打ち形成(ベース作り)の初期局面にみられるサインもそろった。取引所への入金(売却準備になりやすい動き)は抑制され、ETF(上場投資信託)に関連する資金フローも概ね安定、実現ボラティリティ(実際の価格変動から計算した値動きの大きさ)は月末にかけて縮小した。大口投資家は、上昇を追いかけるのではなく、下げ局面で選別的に買い増す姿勢が目立った。

テーマ面では、現実資産のトークン化(不動産・債券などをブロックチェーン上の「デジタル証明書=トークン」として発行・管理すること)が、試験的な発行や機関投資家との提携を通じて広がった。AI関連のブロックチェーンも、株式市場でハイテク集中が緩んだ局面で再び注目されたが、このテーマは市場の流動性(売買のしやすさ、資金の余裕)に左右されやすい。

図5:2月の下落後、ビットコインは上値抵抗の下でもみ合った

チャートは、レバレッジ縮小とボラティリティ低下を伴う「リセット(過熱の解消)」の典型的な形だ。抵抗帯を回復すれば上昇の確度は上がりやすい。上値が抑えられるなら、底固め局面が続きやすい。今後は、流動性、ETFの資金フロー、予定されたトークンのアンロック(ロックアップ解除:市場に出回る供給が増えやすいイベント)の影響が焦点となる。

2026年3月に見るべき初期サイン

3月は、2月のもみ合いを経て、相場がより分かりやすいテクニカル境界に位置する状態で始まる。次の方向感は、マクロ指標が金融環境の緩和を裏付けるのか、それとも「高金利長期化」を補強するのかで決まりやすい。

最大の振れ要因はインフレだ。ディスインフレが再び進めば、年央の利下げ観測が強まり、リスク資産の支援材料となる。インフレが高止まりすれば、利下げの織り込みはさらに後ずれし、実質金利を押し上げやすい。

雇用指標も同様に重要だ。採用の鈍化、賃金上昇の落ち着き、労働参加率(働く意思のある人の割合)の上昇が見えれば、金融政策の引き締め圧力は弱まる。一方、需給の逼迫が続けば、金利は高止まりしやすい。

米ドルは、資産横断(株・債券・商品などをまたぐ)での温度計だ。ドル安が続けば商品や新興国資産の追い風になりやすい。ドル高は金融環境を引き締め、株式や暗号資産の重しになりやすい。米国の景気が欧州・アジアと一段と乖離すれば、為替の変動が大きくなる可能性がある。

持ち高調整の進み具合と中央銀行の発信(会見・声明など)が、2月のレンジがトレンド(方向性のある相場)に転じるのか、もみ合いが続くのかを左右する。

重要水準と意味

3月は、2月のレンジ上限・下限を最初の判断点として使いたい。価格がこれらのゾーンを、出来高(売買の厚み)を伴って抜けて定着すれば、トレンド局面に移る可能性がある。跳ね返されれば、平均回帰(行き過ぎた価格が中心に戻る動き)を狙う戦略が機能しやすい。月初は特に、重要指標の発表前後で「抜けたように見える動き」も起きやすく、スピードより確認(定着の有無)が重要になる。

よくある質問

月次の市場まとめと見通しとは?

前月に相場を動かした要因を整理し、翌月の値動きを左右し得る材料(きっかけ)を示すもの。

FRBの利下げ観測は、なぜ金に影響するのか?

金は実質金利の変化に反応しやすい。市場が政策金利の低下や実質金利の低下を見込むと、金は下支えされやすい。実質金利が上がる局面では、金は売られやすい。

USDJPYは、なぜ金利差に連動しやすいのか?

USDJPYは、米ドル建て資産と円建て資産の「得られる利回りの差」を映しやすい。米国と日本の金利が動くと、どちらの通貨を持つ利点が大きいかが変わり、為替レートに影響しやすい。

トレードでいう「もみ合い(コンソリデーション)」とは?

買い手と売り手の力が一時的に拮抗し、価格が一定範囲で行き来する状態。新しい情報で見通しが変わると、レンジを抜けて動きやすい。

大型ハイテクの値動きが、なぜ株価指数全体に効くのか?

大型ハイテクは指数に占める比率(ウエート)が大きい。そのため、このグループで利益確定やリスクを取り直す動きが出ると、他の業種が堅調でも指数全体が動きやすい。

Back To Top
server

こんにちは 👋

どうお手伝いできますか?

すぐに私たちのチームとチャット

ライブチャット

次の方法でライブチャットを開始...

  • テレグラム
    hold 保留中
  • 近日公開...

こんにちは 👋

どうお手伝いできますか?

テレグラム

スマートフォンでQRコードをスキャンしてチャットを開始するか、 ここをクリックしてください.

Telegramアプリやデスクトップ版がインストールされていませんか? Web Telegram をご利用ください.

QR code