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USD/SGD反発で目先の見通しは上向きも、1.2705の抵抗線が上値を抑える見通し

by VT Markets
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Sep 12, 2026

USD/SGDは、従来想定されていた1.2630~1.2655のレンジを経て1.2686へ反発し、短期モメンタムは上方向を示唆している。上値抵抗は1.2695および1.2705に重なって位置し、目先の上伸を抑える水準として意識される。下値支持は1.2670、次いで1.2660にあり、足元の値動きに対する下値の「床」をよりタイトに形成している。

1~3週間の時間軸では、USD/SGDが1.2675を上抜けたことで、従来の「やや弱気」見通しが後退した。火曜日(9月8日)時点では1.2655にあり、1.2615方向へのじり安が想定されていたが、下方モメンタムは減衰し、上向きの圧力が強まりつつある。ただし、持続的な上昇は1.2705の明確な上抜けが条件となる。上昇バイアスは1.2640を維持できるかに左右される一方、SGD NEER(名目実効為替レート)は政策バンドの中間点を十分上回って推移しているとされる。

モメンタムの転換と目先の取引レンジ

USD/SGDでは、従来の下落トレンドが急速に後退し、強い上向きモメンタムが台頭するなど、突然の地合い変化が確認されている。デリバティブ・トレーダーは、今後1~3週間にかけて、ペアが重要サポートである1.2640を上回って推移する限り、短期的に上方向のバイアスを想定しておきたい。もっとも、1.2705近辺には強い上値抵抗が見込まれ、当面は大きなブレイクアウトを抑え込みやすい。

今回の反発は、米景気の減速感が広がる局面と同時進行している。直近データでは米インフレ率が概ね2.4%近辺で推移し、FRB(米連邦準備制度理事会)は段階的な利下げ局面を継続している。一方、シンガポール金融管理局(MAS)は引き締め寄りの金融政策スタンスを維持しており、これがSGD NEERを政策バンド上半分に安定的にとどめている。こうした自国通貨を下支えする強い政策背景を踏まえると、米ドル反発局面でも上値は重くなりやすい。

オプション戦略とリスク要因

このように値幅が限定されやすい環境を踏まえると、オプション・トレーダーには「上値が抑えられる」前提で恩恵を受ける戦略が適する。例えば、権利行使価格を1.2640未満に置いたアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプット売りは、急反転への耐性を一定程度確保しつつ、プレミアム収入の積み上げが狙える。代替案として、1.2695を目標とするブル・コール・スプレッドであれば、ブレイクアウトが発生しない可能性に過度なコストを負うことなく、上向きモメンタムの取り込みが可能となる。

2024年初めにUSD/SGDが同水準近辺で推移していた局面を振り返ると、政策バンドの制約が強まるとモメンタムを維持しづらかった経緯がある。ロングを取る場合は損切りラインをタイトに設定したい。1.2640を明確に割り込めば、強気シナリオは全面的に否定される。現時点では、1.2640~1.2705のタイトレンジを前提に組み立てることが、最も慎重かつ妥当な対応といえる。

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