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米ドル/円は157.40円近辺で小動き、米利上げ観測と日銀・政府の為替介入警戒が綱引き

by VT Markets
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Sep 29, 2026

USD/JPYは火曜日、157.40近辺で推移し、ほぼ横ばいとなった。米国の追加利上げ観測による下支えがある一方、日本当局による介入の可能性をめぐる警戒感が重石となった。日本の片山さつき財務相は、円安は一般的に望ましくないとの認識を示し、9月25日の協議後には、スコット・ベッセント米財務長官と二国間協力の強化で一致したと述べた。日本の三村淳・財務官も、円安に関する東京およびワシントンからの「非常に明確な」メッセージを市場が重く受け止めるべきだと指摘。市場では、水曜日に公表予定の財務省データ(8月27日〜9月28日のオペレーション対象)を待ち、9月18日のレートチェックが実際の円買いに結びついたかを含め、介入の有無を見極めようとしている。

円は日銀の引き締め局面からも支援を受けている。日銀は9月18日に政策金利を1.25%へ引き上げており、今後の追加利上げの手掛かりとして短観および東京都区部CPIに注目が移っている。MUFGは利上げペースの加速を示唆し、足元の動きは「3カ月ごと」だと説明。次回利上げは12月と予想する一方、来月に連続利上げとなる確率を概ね36%と見積もる。これに対し米FRBの見通しは堅調で、CMEのFedWatchでは、9月の利上げに続き10月に25bp利上げとなる確率が約70%と示唆されている。テクニカル面では、USD/JPYは157.38で推移し、200期間SMA(157.43)と100期間SMA(157.89)を下回る水準。RSI(14)は48.46近辺。上値抵抗は158.00、次いで159.00、下値支持は156.50および155.50が意識される。

防御的な売買姿勢と介入リスク

USD/JPYが重要水準の157.40近辺で推移するなか、デリバティブ取引では極めて防御的な姿勢を推奨する。日米当局による直接的な協調介入リスクが高まっており、急落局面が起こりやすい。過去の協調介入では、数分で200〜500pipsの下落が生じた例もあり、タイトなストップロス設定とオプションによるヘッジが不可欠となる。

テクニカルには、直近の上値は157.43〜157.89の200期間・100期間移動平均線が即時の上値抵抗となりやすい。現状はこれらの水準をわずかに下回っているため、156.50および155.50のサポートゾーンをターゲットとする短期のプットオプション、または下方バリアオプションの構築を提案する。政策要因による急な押し目に対応しつつ、損失を支払プレミアムに限定できる。

政策転換局面での戦略提案

9月18日に日銀が政策金利を1.25%へ引き上げたことによる、タカ派方向へのシフトも織り込む必要がある。金利市場では来月の連続利上げ確率を36%と見込み、12月までにはほぼ確実視する向きもあり、円のファンダメンタルズ面の下値(底堅さ)は切り上がりつつある。一方で、米FRBの10月利上げ確率70%が相殺要因となり、短期的なボラティリティは高止まりしやすい。

今後数週間は、158.00超のブレイクアウト追随よりもレンジ取引を推奨する。東京の警戒発言が強まる局面ではなおさらだ。財務省の介入データ公表を待つ間、ロング・ストラドルなどボラティリティ志向の戦略が高い収益機会となり得る。ポジションサイズを小さく抑え、インプライド・ボラティリティを活用した取引に軸足を置くことが、この政策綱引きを乗り切るうえで最も安全なアプローチと考える。

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