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ETF資金流入が過去最高、FRB利上げ観測が戻りを抑え金は4,217ドル近辺で下げ渋り

by VT Markets
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Oct 12, 2026

金のファンダメンタルズ環境は2026年10月12日時点で強弱まちまちとなっており、XAU/USDはドル安、地政学リスク、不透明な米連邦準備制度理事会(FRB)政策見通しを背景に中程度の下支えを得ている。市場の織り込みでは、10月の利上げ確率は17%にとどまる一方、12月までの利上げ確率は86%と見積もられている。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれば、世界の金ETFは9月に100億ドルの資金流入を記録し、7〜9月の流入額は過去最高の310億ドルに達した。総保有残高は4,256トンと過去最高に増加し、中央銀行の買いと、米ドル依存を低減するための準備資産多様化の動きも続いている。

テクニカル面では、H4チャートは中期的な下落トレンドの中で上向きの修正波が進行していることを示し、反発は4,217ドルまで到達した後、押し目と持ち合いに移行した。直近のサポートゾーンとして4,160〜4,150ドルへの一段安が示唆される一方、上値抵抗は4,234ドル、回復が再開すれば次は4,255ドルが意識される。中期的な弱気シナリオは依然として4,093ドル、4,027ドルを示す。H1では、4,141ドル上抜け後に4,217ドルまで上昇したものの、その後は勢いが鈍化しており、4,146ドルのサポートが焦点。これを割り込む場合、下値には4,067ドル、4,027ドルが控える。

戦略見通しと機関投資家需要

今後数週間の金市場は、強い機関投資家需要とFRBのタカ派的観測が拮抗し、デリバティブ取引では上下双方のボラティリティに備える局面となりそうだ。目先は、4,150〜4,160ドルの重要サポートゾーンで下げ止まりの兆しが確認できるかを見極めた上で、戦術的なロング参入を検討したい。この水準を維持できれば、4,217ドルのレジスタンス回復に向けた戻り余地が開ける。

買い方が4,217ドルの壁を突破できれば、上昇モメンタムの持続により4,234ドル、さらには4,255ドルが視野に入る。第3四半期のETF流入が310億ドルに達し、世界の保有残高が4,256トンと過去最高となったことは、機関投資家がディフェンシブなポジション構築を積極化していることを示唆する。歴史的に、大規模な資金流入と中央銀行買いが同時に進む局面では、地政学不確実性の高まりの中でも金は急落しにくく、下値を支えやすい傾向がある。

取引上の注意点と戦術面の論点

もっとも、中期的な大局は依然として売り方優位である点には警戒が必要だ。価格が4,146ドルのサポートを明確に下抜ける場合は、4,093ドル、4,067ドル、4,027ドルを目標とするショート機会に焦点を移すのが妥当と考える。市場は12月までの利上げ確率を86%と織り込んでおり、これがドル高圧力を再燃させ、利息を生まない資産の逆風となる可能性がある。

執行面では、時間足など短期指標(1時間足ストキャスティクス)から、足元で局所的な押し戻しが進行中であることが確認される。米インフレ指標という重要イベントを控える中、4,146ドルまたは4,217ドルのいずれかを軸に、価格が十分に収れん・持ち合いを経たことを確認してから、より大きなブレイクアウト狙いに移るのが望ましい。損切りはタイトに設定し、ポジションサイズを調整することで、変動の大きいマクロ環境下の急激な値動きに対応したい。

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