金(XAU/USD)は水曜日、米インフレ指標を受けて米ドルと米国債利回りが上昇したことで下落した。金は1日で1.41%安の4,102ドル近辺で取引された。9月のCPIは前月比0.6%上昇し、8月の0.4%から加速。総合インフレ率は前年比3.7%と、8月の3.4%から上昇し、市場予想(3.6%)も上回った。コアCPIは前月比0.3%上昇(予想0.2%)となり、コア前年比も2.4%から2.6%へ小幅上昇して予想(2.5%)を上回った。ドル指数(DXY)は約102.67へ上昇し、2025年4月以来の高水準。米10年債利回りは概ね10bp上昇して5.28%となった。
中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格上昇が、インフレ押し上げ要因として引き続き意識されており、インフレ率がFRB目標の2%を上回った状態で高止まりするリスクが高まっている。マネーマーケットでは、2027年末までに追加で3回の利上げが織り込まれ、10月27〜28日のFOMCでの利上げ確率は従来の22%から43.7%に上昇、12月はほぼ90%に達した(CME FedWatchによる)。テクニカル面では、XAU/USDは4,100〜4,200ドルのレンジを維持しつつ、50日・100日・200日SMAを下回って推移。RSIは42近辺、MACDはわずかにプラス圏。上値抵抗として4,200ドル、4,249ドル、4,337ドル、4,400ドル、4,525ドルが示され、下値支持はまず4,100ドル、その後は4,000〜3,950ドルが意識される。
Derivative Trading Outlook
デリバティブ取引では、利回り上昇が無利息資産に圧力となるため、向こう数週間の金は慎重に「ショート〜中立」寄りのスタンスを推奨する。米総合インフレ率が前年比3.7%へ加速し、米10年債利回りが5.28%に達するなか、足元では金保有の機会費用が高い局面だ。歴史的にも、タカ派的なFRB局面でベンチマーク利回りが5%を上回ると、貴金属は持続的な上昇モメンタムを維持しにくい傾向がある。
重要なサポートである4,100ドルを注視し、ブレイク時のショート(戻り売り)や、ベア・プット・スプレッドなど弱気のオプション戦略を検討したい。4,100ドルを明確に割り込む場合、システマティックなテクニカル売りが誘発され、4,000〜3,950ドルのサポートゾーンへ速やかに下押しする可能性がある。戻り売りを狙う場合、初期の上値目標は4,200ドル近辺で、これは100日単純移動平均(4,249ドル)とも整合する。
Currency and Safe-Haven Dynamics
為替および金利デリバティブ市場では、直近で102.67近辺まで上昇して数カ月ぶり高値を付けたドル指数の上昇トレンドに整合的でありたい。金利先物は10月利上げ確率43.7%、12月はほぼ90%を織り込みつつあり、短期的にはドル(グリーンバック)のモメンタムを支えている。エネルギー価格が総合インフレを押し上げ続ける限り、低金利通貨に対するドルロングは依然として魅力的な戦略となる。
もっとも、中東情勢の不透明感と原油高が続く場合、安全資産としての金に下値の「床」が入りやすい点には機動的に対応する必要がある。歴史的に、エネルギーショックが長期化すると、積極的な金融引き締め局面であっても、突発的なリスクオフの上昇(安全資産買い)を引き起こし得る。想定外の上振れボラティリティを管理するうえでは、50日移動平均の4,337ドルといった主要レジスタンス近辺で厳格なリスク制限を設けることが重要となる。
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