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米ドルが2カ月ぶり高値、米国債利回り上昇で市場はFRBの追加利上げを織り込む

by VT Markets
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Sep 26, 2026

米ドルは、米国債利回りがイールドカーブ全般で上昇し、市場がFRB(米連邦準備制度理事会)による追加利上げを織り込んだうえ、米経済指標が予想を上回ったことを受けて、2カ月ぶり高値を更新した。地政学リスクの高止まりも追い風となった。ドル指数(DXY)は101.00を突破し、7月下旬以来初めてこの水準を上回った。直近12取引日のうち9日で上昇し、2カ月連続の下落を反転させた格好だ。

この動きは利回り急騰と連動した。2年債利回りは2年以上ぶりに5.00%接近、10年債利回りは5.20%に到達して2007年6月以来の高水準、30年債利回りも5.20%を上回り、2002年6月上旬以来の水準となった。

金利見通しが引き続き最大の焦点で、市場は年末までに追加36bp程度の引き締めを織り込み、10月28日のFOMCでの25bp利上げを支持している(先週も25bpの利上げが実施された)。CFTC(米商品先物取引委員会)が公表した9月15日までの週の建玉データでは、投機筋のネットロングは1万0,600枚弱まで減少。4週間変化は約8,500枚へと縮小した。未決済建玉(オープン・インタレスト)は約4万3,800枚に低下し、投機筋のエクスポージャーは30.43%から24.44%へ低下。パーセンタイルは44.2、ネットポジションのパーセンタイルは45.2となった。来週はJOLTS、ADP、非農業部門雇用者数(NFP)、ISM製造業指数に加え、FRB高官発言が注目材料となる。

ドル指数の急伸とポジショニングの変化

米ドルは優位性を取り戻しつつあり、ドル指数(DXY)は重要な節目である101.00を上抜けている。上昇の背景は米国債利回りの急騰で、10年債利回りは歴史的高水準の5.20%近辺、2年債利回りも5.00%に迫る。デリバティブ取引の観点では、高金利・ドル高という環境に短期戦略を整合させる必要がある。

ただし、最新のCFTCデータでは投機筋のネットロングが1万0,600枚弱へと減少しており、強気ポジションの後退が示唆される。これは今回の上昇が積極的な新規買いというより、ロング解消(ロングの手仕舞い)に起因している可能性を示す。こうした乖離に対処するため、トレンドが急反転した場合の下振れリスクを抑える手段として、USDのブル・コール・スプレッドなどオプションの活用を推奨したい。

重要指標とFRB政策を巡る取引インプリケーション

今後数週間にかけて、JOLTS求人件数や非農業部門雇用者数(NFP)など重要な労働市場指標の発表が予定されており、ボラティリティの上昇は避けられない。歴史的に、労働需給が逼迫する局面での雇用統計は、EUR/USDのような主要通貨ペアに急激かつ大きな変動をもたらし得る。方向性を限定せずデータ主導の急変動から収益機会を得る戦略として、ロング・ストラドル/ストラングルといったオプション戦略を検討したい。

また、原油価格の持ち直しはインフレ懸念を再燃させ、追加利上げ期待を押し上げている。エネルギー主導のインフレショックは、中央銀行に「高金利の長期化」を促し、国債市場には下押し圧力(利回り上昇)をもたらしやすい。デリバティブ取引では、利回りのさらなる上昇を見込み、米国債先物に対するプット購入で対応する余地がある。

市場は、次回10月会合での25bp利上げ確率を高めに織り込んでいる。このタカ派的な見通しの下ではキャリートレードの妙味が高まり、低金利通貨に対してドルが優位となりやすい。短期のUSD/JPYコール、あるいは高金利が続く局面で相対的に弱含みやすい金(ゴールド)へのプットといった戦略に焦点を当てたい。

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