金は水曜日、さらなる米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め観測を背景に米ドルが支えられ、利回りを生まない金属である金に下押し圧力がかかった。米国時間にはXAU/USDが4,305ドル前後で推移し、前日比1.20%安。原油安にもかかわらずドル高基調は続いた。米ドル指数(DXY)は、先週の政策決定を受けて2カ月ぶり高値まで上昇した後、100.96近辺と0.40%高で推移した。
FRBは先週、政策金利を25bp引き上げ、フェデラルファンド(FF)金利を3.75%~4.00%とし、インフレ目標2%を改めて強調した。見通しでは年内もう1回の利上げが示唆されている。CMEのFedWatchツールによれば、10月利上げ確率は約53%。エネルギー市場では、WTIが5日続落に歯止めをかけたものの、90ドル近辺と2週間超ぶり低水準圏にとどまった。米2年国債利回りは4.79%と、2024年に見られた水準に近い。テクニカル面では、XAU/USDは下側ボリンジャーバンドの4,304ドルを試しており、最初の上値抵抗は20期間SMAの4,350ドル。RSIは44近辺、ADXは13前後で、次の節目は4,395ドル、4,450ドル、4,250ドル、4,150ドル。
金の弱気テクニカル見通しと取引戦略
米ドル指数(DXY)が2カ月ぶり高値の100.96近辺で推移するなか、今後数週間は金に下押し圧力が続く可能性に備えるようデリバティブ投資家に提案する。XAU/USDが重要な下側ボリンジャーバンドのサポート(4,305ドル近辺)を試していることで、金は追加の投げ売りに対して脆弱性が高まりつつある。実質金利が上昇する局面では金が不振に陥りやすい傾向があり、本日の米2年国債利回りが4.79%にあることは、利回りのない資産にとって強い逆風となる。
この弱気モメンタムを捉えるには、4,250ドルの水平サポートをターゲットとする権利行使価格の短期プットオプションの活用を推奨する。平均方向性指数(ADX)が13近辺と低下しており、トレンドの強さが弱いことを示しているため、4,350ドルのレジスタンスを上回る水準でアウト・オブ・ザ・マネーのコール・スプレッドを売却し、プレミアム獲得を狙う戦略も魅力的だ。この組み合わせにより、金が急落する局面でも、もみ合いにとどまる局面でも収益機会を得やすい。
マクロ要因、見通し、ヘッジ
市場は10月利上げ確率を53%と織り込んでおり、ドルは上方向が優勢な地合いが続きやすい。過去の類似した高金利環境では、金価格は長期的な底入れ前に10%~15%程度の調整を経験してきた。今後公表されるS&Pグローバルの速報PMIに注目すべきで、強い景気指標が出れば、4,150ドルのサポートゾーンに向けた一段安を誘発する可能性が高い。
一方、外交交渉がWTI原油を90ドル近辺で下支えしているものの、根強いインフレ懸念が国債利回りを高止まりさせている。こうした持続的な利回り上昇圧力はドル優位を維持し、金の弱含みに備えるヘッジとしてDXYのコールオプションをロングする戦略は有効と見込まれる。重要経済指標の発表を控える局面ではポジションを軽く保ち、次のボラティリティ上昇局面に機動的に対応できる状態を整えることが重要だ。
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