USD/JPYは火曜日のアジア早朝取引で約154.55へと小幅に上昇した。市場は水曜日に予定される米連邦準備制度理事会(FRB)の決定を前にポジション調整を進め、9月利上げの確率が一段と高まっている。8月の米消費者物価指数(CPI)はインフレ率の上昇を示し、基調指標も4カ月ぶりの大幅な伸びを記録したことで、引き締め観測が強まった。CMEのFedWatchによれば、マネーマーケットが織り込む利上げ確率は月曜日時点で約92.4%と、1週間前の約60%から上昇した。
また、金曜日に予定される日銀の9月金融政策決定会合にも注目が集まっており、25bpの利上げは「ほぼ完全に織り込み済み」とされる。政策金利が前回1.25%だったのは1995年4月。別の見方では、7月の米日協調の為替介入後に投機筋ポジションが転換し、政策正常化に向けた政治環境もより追い風になっているとされる。テクニカル面では、USD/JPYは20日ボリンジャーバンドの単純移動平均線(SMA)および100日SMAを下回ったままで、14日RSIは36近辺へと持ち直している。上値抵抗は157.15付近、その後159.58、162.05が意識され、下値支持は152.25近辺に位置する。
ダブルの金融引き締めとボラティリティ戦略
今週は「二段構え」の金融引き締めとなり得る歴史的な局面であり、デリバティブ取引では即時の戦術調整が求められる。水曜日にFRBが利上げする可能性が高く、さらに金曜日に日銀が追随すると見込まれる中、USD/JPYの極端なボラティリティに備えるべきだ。マネーマーケットが米利上げ確率を92.4%まで織り込んでいることを踏まえると、短期のオプション・ストラドルは、急激で大きな価格変動を捉える手段として魅力が高い。
マクロ環境と戦略的トレード設定
円高を後押しし得る日本のマクロ環境の変化にも注意が必要だ。過去データによれば、政策金利が1995年4月に1.25%だった局面では、日本への大規模な資本流入が発生し、円は急速に上昇した。こうした歴史的前例に加え、足元で投機筋の円ショートが巻き戻されていることを勘案すると、USD/JPYではプットスプレッドのような弱気型オプション戦略を選好すべきだろう。
テクニカル面でも、USD/JPYは154.55近辺で推移し、100日SMA(159.58)を大きく下回っており、弱気トレンドが続く。短期的な反発に備え、直近の上値抵抗である157.15のやや上にタイトなストップロスを設定し、突発的で一時的な上振れに備えることを提案する。重要な下値支持である152.25を割り込めば、円高が急加速する可能性があり、今後数週間ではアウト・オブ・ザ・マネーのプットオプションが高い収益機会となり得る。
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