米CPI(8月)が市場予想に一致したことを受け、英ポンドは対ドルで0.10%高となった。GBP/USDは指標発表直後に1.3470近辺まで下押しした後、1.3524へ戻した。総合CPIは前月比0.4%、前年比3.4%上昇。コアCPIは前月比0.3%と予想(0.2%)を上回り、前年比では2.4%(7月の2.5%から低下)となった。発表直後に強まったドル買いはG8通貨全般で一巡し、米ドル指数(DXY)は99.00近辺、0.05%安。金利見通しは変化し、短期金融市場ではFRBの政策金利(FF金利)を3.75%~4%レンジへ25bp引き上げる確率が88%まで上昇(前日は60%近辺)しており、水曜日のFOMC決定を前に織り込みが進んでいる。
米消費者マインドは悪化し、ミシガン大学消費者信頼感指数は51.7から47.8へ低下、予想(51)も下回った。一方、1年先のインフレ期待は4.0%から4.6%へ上昇し、5年先は3.3%から3.4%へ小幅上昇。英国では、7月GDPが前年比1.6%増と予想(1.2%)および前回(1.1%)を上回り、前月比でも0.4%増と予想(0%)・前回(0.3%)を上回った。市場はなお、木曜日の会合を前に英中銀(BoE)が政策金利を据え置くとの見方が優勢。テクニカル面ではGBP/USDは1.3525近辺で推移し、サポートは1.3479、1.3466~1.3459、1.3360が意識される一方、レジスタンスは1.3678近辺。14日RSIは50近辺にある。
Derivative Trading Outlook for GBP/USD
デリバティブ取引では、今後数週間のGBP/USDで急変動に備えることを推奨したい。FRBは政策金利を3.75%~4%レンジへ引き上げる可能性が高い一方、英中銀は据え置きが見込まれ、金融政策の方向性の違い(ダイバージェンス)が焦点となる。市場が今回のFRB利上げ確率88%をどのように消化するかを注視したい。
過去の例では、今回のような主要中銀の政策決定週には、G8通貨オプションの短期インプライド・ボラティリティが15%~25%程度上振れすることが多い。米消費者マインドが47.8へ落ち込み、1年先インフレ期待が4.6%へ跳ね上がっていることもあり、ドルは経済指標のサプライズに対して高い感応度を保ちやすい。来週の政策イベントを前に、ロング・ストラドル(両建て)戦略で急変動を取りに行く構えが有効となり得る。
GBP/USD Technicals and Options Strategies
一方で、英国のGDPが前年比1.6%増と想定以上に強かったことは、ポンドの下値を支える材料となる。テクニカルにはGBP/USDは1.3459近辺に明確なサポートを形成しており、上昇基調は維持されている。1.3500近辺の権利行使価格でコールオプションを買い、1.3678のレジスタンス突破を狙う戦略が考えられる。
ただし、FRB声明がタカ派色を強め、一時的にドル高が進むリスクにはヘッジが必要だ。ベイリー英中銀総裁は、英国での追加利上げが差し迫っていない旨を示唆しており、センチメントが急変すれば通貨ペアを下押ししかねない。強気ポジションの保険として、1.3360のサポート水準をターゲットとする安価なアウト・オブ・ザ・マネーのプットオプション活用を提案したい。
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