スウェーデンの製造業新規受注は7月に前年比0.5%減となり、前回の29.9%増から反落した。前期の急伸を経て、再び縮小局面に戻った格好だ。
スウェーデン・クローナと金利市場への示唆
スウェーデン・クローナ(SEK)の軟化に備える必要があり、北欧株式デリバティブのボラティリティ上昇も想定される。スウェーデンの製造業新規受注が前回の29.9%から7月に-0.5%へ急低下したことは、工業需要の急減速を示唆する。この突然のマイナス転化は、輸出主導のスウェーデン経済が勢いを失いつつあることを意味し、リクスバンク(スウェーデン中銀)によりハト派的なスタンスを取らせる可能性が高い。
当社はEUR/SEKをターゲットとすることを推奨する。ユーロ圏とスウェーデンの金利差縮小は、クローナ安を後押ししやすい。過去にも、スウェーデンの製造業新規受注がマイナス圏に入る局面では、リクスバンクが欧州の同業中銀よりも速いペースで利下げを迫られる傾向があった。2〜4週間の満期を持つEUR/SEKコールオプションの買いは、この上方向の動きを捉えるうえでリスク・リワード面で魅力的とみる。
また、金利デリバティブでは、スウェーデンのスワップ金利低下を見込むポジショニングを検討したい。スウェーデンの製造業PMIも50(景況拡大・縮小の分岐点)を上回る維持に苦戦しており、足元は50.6前後で推移している。工業需要が縮小するなか、短期債利回りは、トレーダーが積極的な利下げを織り込みにいくことで低下しやすい。
株式デリバティブと広範な市場見通し
株式デリバティブでは、OMXストックホルム30指数(OMXS30)のプロテクティブ・プット購入を検討すべきだ。同指数はボルボやアトラスコプコといった主要工業株の比重が大きく、内外の製造業需要の変動に対して感応度が高い。最大の貿易相手国であるドイツでも製造業PMIが42.4と低迷していることから、欧州全体の工業不振がスウェーデン企業の収益を引き続き押し下げる可能性が高い。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。