米関税の脅威でカナダドルに下押し圧力、カナダのコアCPIは2%下回る見通し

by VT Markets
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Aug 17, 2026

カナダの7月CPIは、基調インフレ率を2%未満に抑える内容が見込まれており、総合CPIは前年同月比2.9%(6月は2.8%)と予想される。食品・エネルギーを除くコアCPIは前年同月比1.8%と、6月から横ばいの見通し。トリム平均と中央値(メディアン)を平均した指標は、2カ月連続で1.85%が見込まれる。カナダ銀行(BoC)の第3四半期(Q3)見通しは、総合CPIが前年同月比2.5%、トリム・メディアン平均が同2.0%となっている。

一方、米国は通商協議が打開に至らない場合、カナダからの輸入約200億ドル弱に対して50%の関税を課す構えで、これはカナダGDPの0.85%相当に当たる。対象はワインやホッケースティックからセメントに至る幅広い品目だが、エネルギー、カリ(potash)、セクション232対象製品、魚介類や重要鉱物などは除外される。コアインフレがBoCの目標である2%を下回るなか、市場は今後12カ月で65bpの利上げを織り込んでいるが、この経路は下方修正され得るため、カナダドル(CAD)には下押し圧力がかかりやすい。

トレード推奨:CADをショート、USD/CADコールを買い

デリバティブ取引は、今週水曜日の関税期限を前にカナダドル(CAD)をショート、またはUSD/CADコールオプションの買いを推奨する。米国がカナダ製品200億ドルを対象に50%関税を課す構えである以上、CADは突発的かつ急激な売りに対して非常に脆弱だ。過去の類似例として2018年の貿易摩擦局面では、カナダドルは数週間で対米ドル5%超下落した。

USD/CAD強気戦略を支えるマクロ要因

本日のCPIは、コアインフレが2%を十分に下回って安定していることを示すと見込まれ、BoCは政策金利を据え置かざるを得ない展開となる。この局面では、市場が残存する利上げ観測を後退させる余地があるため、短期カナダ金利先物は魅力的な買いとなる。カナダのGDP成長が横ばいであること、失業率が6.4%へ上昇していることなど最近の経済指標からも、国内経済が借入コスト上昇を支えられないことが確認できる。

想定されるボラティリティ上昇を取りにいく戦略として、1カ月物のアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)USD/CADコールの買いを提案する。足元のUSD/CADのインプライド・ボラティリティは5.8%と数カ月ぶりの低水準付近にあり、オプションは相対的に割安に購入できる。水曜日に関税が現実化すれば、USD/CADは主要レジスタンスの1.3800を容易に上抜ける可能性がある。

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