EUR/USDは金曜日に0.32%超上昇し、日中安値1.1526から反発して1.1564近辺で取引され、100日SMA(1.1567)を試す展開となった。近くには心理的節目の1.1600が控える。大局的なテクニカルでは安値・高値を切り下げるパターンが維持されており下落トレンドを示唆する一方、7月30日以降に1.1500を回復していることから、強気反転のリスクが高まっている。RSIは上向きモメンタムの改善を支えるとされる。
上抜けの場合、次の焦点は200日SMA(1.1629)で、これをクリアすれば5月29日高値の1.1685、続いて1.1700が視野に入る。さらに上では4月17日高値の1.1849が意識され、その先に1.1900近辺が控える。1.1500を再び割り込む場合、次の下値メドは50日SMA(1.1465)となり、追加の需要ゾーンとして1.1400が挙げられる。
デリバティブおよびオプション取引の考慮事項
デリバティブ取引を行う投資家には、EUR/USDが重要な100日単純移動平均線(1.1567)に挑む局面で慎重なポジショニングを推奨する。通貨ペアが1.1500を回復したことで、強気反転リスクは高まりつつある。この上向きの勢いは足元のユーロ圏経済指標にも支えられており、先月のコアインフレ率は高止まりする2.4%となり、欧州中央銀行(ECB)に利下げを急がず政策金利を据え置く圧力がかかりやすい状況にある。
オプション取引では、日足終値で100日SMAを上回ることが確認できれば、短期のコールオプションに注目することを推奨する。1.1567を明確に上抜ければ、200日SMAの1.1629が射程に入り、追加のターゲットとして1.1685および1.1700が視野に入る。過去10年の類似テクニカル局面に関するヒストリカルデータでは、RSIが上昇基調のなかで100日SMAを回復した場合、65%の確率で上昇継続(コンティニュエーション・ラリー)につながることが示されている。
リスク管理戦略
一方で、このレジスタンスでの急反落に備え、ベア・プット・スプレッドなどの防御的戦略を用いて保険をかけるべきだ。1.1500を割り込めば、50日SMAの1.1465に向けて下振れする可能性が高い。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を4.00%に維持するなか、今後公表される米FOMC議事要旨でタカ派的サプライズが出れば、弱気の下落が加速し、1.1400への戻りを素早く引き起こす恐れがある。
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