インド準備銀行(RBI)は水曜日のインド時間午前10時(GMT04:30)に隔月の金融政策判断を公表する予定で、政策担当者が中東情勢を巡る不確実性を背景にデータ依存の姿勢を維持するなか、レポ金利は5.25%に据え置かれる見通しだ。6月のCPIは前年比4.4%上昇と、RBIの目標レンジ(2~6%)内にとどまった。また、スタンディング・デポジット・ファシリティ(SDF)とマージナル・スタンディング・ファシリティ(MSF)も、それぞれ5%と5.5%で変更なしとみられる。ロイター調査では、エコノミスト72人中68人が据え置きを予想している。RBIは今年に入って3会合連続で政策を据え置いており、2025年12月に25bp利下げして5.25%とした後は、金利を変更していない。
6月会合では、RBIがFY26-27(2026/27年度)のインフレ見通しを前年比5.1%へと、従来の4.6%から引き上げた一方、実質GDP成長率見通しは6.9%から6.6%へ引き下げた。市場はFCNR(外貨建て非居住者預金)の動向にも注目しており、銀行はスワップ窓口を通じて320億ドルを動員。DBSは、7月の債券流入が20億ドル超となり年度累計(FYTD)が77億ドルに達したほか、株式フローも15億ドルあると指摘した。DBSは、保守的な流入見積もりである450~500億ドルを上回る可能性があるとしている。為替では、USD/INRは20日EMAの95.72~95.73を下回り、14日RSIは45。上値抵抗は96.00、下値支持は94.80および94.15に位置する。
RBI Rate Decision and Immediate Policy Outlook
本日、インド準備銀行(RBI)は政策の停滞局面を継続し、指標となるレポ金利を5.25%で据え置くとの見方が大勢だ。6月のインフレ率は4.4%と安定しており、中央銀行は市場を驚かせるよりもデータ依存のスタンスを維持すると見込む。デリバティブ取引参加者にとっては、当面の金利環境が比較的安定し、金利要因による急激な変動が抑制されやすいことを意味する。
Trading Perspective: USD/INR Derivatives and Volatility Strategies
USD/INRは20日指数平滑移動平均(EMA、95.72)を下回って推移し、緩やかな下落バイアスを維持していることから、USD/INR通貨デリバティブには魅力的な局面があるとみる。14日RSIなどのモメンタム指標が45近辺の中立~弱含みの領域にあることを踏まえると、USD/INR先物のショートは有望だ。向こう数週間の下値メドは94.80、次いで94.15を意識したい。
中央銀行が政策金利を変更しない可能性が高いため、ルピー建てオプションのインプライド・ボラティリティは低下(圧縮)すると想定する。トレーダーは、96.00の上値抵抗近辺でアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールを売ることでプレミアム獲得を狙える。相場が20日EMAの下で上値を抑えられる限り、アイアン・コンドルのようなレンジ戦略が相対的に奏功しやすい。
堅調な海外資金流入はUSD/INRの弱含み見通しを支える。債券市場には7月だけで20億ドル超が流入している。さらに、商業銀行は特別スワップ窓口を通じて累計320億ドルを既に動員しており、インドの外貨準備の下支えとなっている。こうした安定的な対外資金流入により、ルピーは対ドルで底堅さを保ちやすく、USD/INRショートのバイアスを補強するとみる。
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