市場は水曜日のFOMC決定に備えており、原油が1バレル=100ドルを上回って推移しインフレ環境を複雑にするなか、FRBは政策金利を3.50%〜3.75%で据え置く(5会合連続)との見方が優勢だ。6月の米インフレ率は前年比3.5%へ減速したものの、2%目標はなお上回っている。タカ派的なメッセージとなれば米国債利回りとドルを押し上げ、金の機会費用を高めやすい。金は4,100近辺まで反発しているが勢いは鈍く、50日移動平均線(SMA)が上値抵抗として意識されている。FRBがより引き締め姿勢を示せば4,000への再注目につながりやすい一方、ハト派寄りなら4,200方向への動きが開ける可能性がある。
日本では、日銀は6月の25bp利上げで31年ぶり高水準となった後、金利を1.00%に据え置く見通し(週末金曜日)。焦点は次の一手が9月または10月に来るかどうかだ。USD/JPYは先週、40年ぶり高値の163.97を付けた後に反落した。上昇トレンドは続いており164.50が視野に入る一方、政策サプライズや介入リスクがあれば162.00方向へ押し戻され得る。英中銀(BoE)も政策金利を3.75%で据え置く(5回目)との見方で、6月の英国インフレ率は2.6%、採決は7対2が想定されている。GBP/USDが1.3300から持ち直しているかどうかは、ガイダンスや量的引き締め(QT)に関する議論の有無に左右される。
金、USD/JPY、GBP/USDのデリバティブ取引戦略
デリバティブ取引では、水曜日の重要なFRB利上げ判断を前に、金は4,100のレジスタンス水準を挟んでポジション管理を厳格化することを推奨する。歴史的に、原油が1バレル=100ドルを超えて急伸すると世界的なインフレ期待を素早く押し上げやすく、原油が10%持続的に上昇した場合、通常1四半期内に総合CPIを0.2%押し上げる傾向がある。FRBがこうしたエネルギー価格上昇圧力に対処するため、9月利上げの可能性を示唆するなら、4,000のサポート水準をターゲットとする短期の金プット買いを選好する。
USD/JPYでは、直近の40年ぶり高値163.97近辺で市場の感応度が高い点を活用したい。日銀の利上げモメンタムは政治主導の成長施策により上限が意識される一方、過去の東京による単独の市場介入は、円クロスで2%〜3%の急落を短時間で引き起こしてきた。ペアの基調的な強気トレンド(164.50方向)を取りにいくため、162.00の調整ゾーン近辺に買い指値を置くことを推奨する。
最後に、GBP/USDのデリバティブ戦略は、英中銀会合を前に防御的ないし弱気寄りの構えが望ましいと考える。英国インフレ率は足元で2.6%まで低下しており、当局がこの進展を容認している兆候が出れば、ポンドは急落しやすい。1.3300の下値支持線への再下落に備え、通貨ペアの短期プット・オプションを買って下方リスクをヘッジすることを提案する。
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