金は週初から堅調にスタートし、月曜日はギャップアップで始まった後、アジア時間の取引で約1.5%上昇した。米国とイランの敵対行為が一時停止したことを受け、地政学的な強硬姿勢が後退。インフレ懸念が和らぎ、今後数カ月のFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測も抑制された。この変化は米ドルの重しとなり、金地金は4,000ドルのサポートゾーン上で下値を固めた後、4,100ドル近辺への戻りを強める格好となった。
値動きは、短期的な3,950ドル〜4,200ドルのレンジ上限側へと移っている。日足のコンディションは改善しているものの依然として脆弱で、緩やかな強気バイアスを維持するには20日移動平均線(20DMA)の4,072ドルを上回って推移する必要がある。14日モメンタムは上向きで、プラス圏に接近している。この構造が維持されるなら、4,200ドルの上抜け分岐点が視野に入り続ける。上値抵抗は4,116ドル、4,166ドル、4,182ドル、4,203ドル。下値支持は4,072ドル、4,052ドル、続いて4,021ドル、4,000ドルに位置する。
レンジ相場下でのトレーディング戦略
地政学的緊張の緩和により利上げ警戒感が後退する中、金が4,100ドルの節目を上抜けようとしている点を注視したい。この変化で米ドルが弱含み、金は4,000ドル近辺の主要サポートゾーンから力強く反発している。デリバティブ投資家にとっては、現行レンジ上限に向けたブレイクアウトの可能性を見据えてポジション構築を検討しやすい局面といえる。
価格が20日移動平均線の4,072ドルを上回って推移することを前提に、コールオプションや先物を用いたロング構築を提案する。この水準は重要で、上回って推移すれば緩やかな強気バイアスが維持され、14日モメンタムもプラス圏へ向かいやすい。日足終値で同水準を明確に上回れば、目先の上値抵抗である4,116ドル、4,166ドルへの道筋が開ける。
リスク管理とブレイクアウトのトリガー
金が主要な上値の壁である4,200ドルを突破すれば、より強い強気反転と、堅固な価格ベースの形成に備えたい。歴史的に、金が心理的節目となる主要レジスタンスを上抜ける局面では、機関投資家によるモメンタム買いが急速に加速しやすい。4,200ドル直上にストップ買い注文を置くことで、4,203ドル目標に向けた初動の上昇を捉える戦略が考えられる。
一方で、相場が反転した場合に備え、タイトなストップロス設定やプロテクティブ・プットの購入で資本を防衛する必要がある。10日移動平均線(10DMA)の4,052ドルを下回ると弱さのシグナルとなり、レンジ下限である4,000ドル近辺の再試しリスクが高まる。ただし近年、世界の中銀が年率で1,000トン超の金を準備資産に積み増してきたことを踏まえると、下方のサポート水準近辺では構造的な買い需要が下落局面を下支えする可能性が高いと見込まれる。
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