日本の企業向けサービス価格指数(CSPI)は6月に前年同月比3.2%上昇となり、前回の3.3%上昇から伸びが鈍化した。小幅な減速は、企業間で提供されるサービス価格の上昇圧力がやや和らいだことを示す一方、依然としてプラス圏で推移している。
Sticky Services Inflation and Implications for Monetary Policy
6月の企業向けサービス価格指数(CSPI)が3.3%から3.2%へ小幅に鈍化したことは、サービス部門のインフレが極めて粘着的であることを示している。低下幅は限定的であるものの、水準としては依然として数十年ぶりの高水準圏に近く、日本銀行の2%目標を大きく上回る。当社では、このインフレの持続性が日銀に金融政策の正常化を継続するよう圧力をかけ続けるとみている。
Market Positioning Amid Policy Uncertainty
金利スワップおよび日本国債(JGB)先物のトレーダーに対しては、中期的に利回り上昇(債券価格下落)を見込んだポジショニングを推奨する。過去の経験則では、サービスインフレ率が3%を上回って推移する局面では、日銀が最終的に政策を引き締める傾向があり、最近では10年物国債利回りが1.0%~1.1%レンジへ押し上げられた。トレーダーは、材料難などによる一時的な安心感からの戻り局面(リリーフ・ラリー)ではJGB先物のショートを検討すべきだ。日本の金利の長期トレンドは依然として上向きである。
通貨デリバティブ市場では、今後数週間、円相場が急変動しやすいと予想する。USD/JPYオプションのインプライド・ボラティリティは高止まりしており、次回利上げの時期をめぐる不確実性の大きさを反映している。米国と日本の金利差縮小が意識される中、方向感を決め打ちせず急な値動きを取り込む手段として、ストラドルなどのオプション戦略の活用を提案する。
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