NZD/USDは火曜日、ニュージーランドのインフレ指標が予想を上回った後も、前日比0.07%安の0.5835近辺で推移した。ニュージーランド統計局(Statistics New Zealand)によると、4-6月期の消費者物価指数(CPI)は前期比1.5%上昇(前期:0.9%)と、市場予想(1.4%)を上回った。前年比では4.1%上昇となり、前期(3.1%)から伸びが加速。予想の4.0%も上回り、2023年12月以来の高水準となった。これにより、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が7月会合で政策金利(OCR)を25bp引き上げて2.5%とした後も、追加利上げを継続するとの見方が強まっている。ブルームバーグによれば、市場は10月または12月の追加利上げ、さらに2027年2月の追加引き上げも織り込んでいるという。
一方、NZDの上昇は堅調な米ドルに抑えられた。中東情勢の緊張が安全資産需要を支え、米国がイランに対する軍事攻撃を継続していることが背景。米金利面では、CMEのFedWatchツールによると、FF金利先物は7月29日のFOMCで据え置きとなる確率を84.5%と示し、1カ月前の61.5%から上昇した。労働市場指標も減速を示唆しており、7月上旬のADP雇用者数(ADP Employment Change)の4週平均との差では、民間雇用主の増加は週平均で1.65万人にとどまった。
NZD/USD強気ポジション向けオプション戦略
当社はデリバティブ取引参加者に対し、今後数週間にニュージーランドドル高を見込むポジショニングとして、NZD/USDのブル・コール・スプレッドの活用を提案する。ニュージーランドの前年比インフレ率が4.1%へ跳ね上がり、RBNZが追加利上げを視野に入れるなか、通貨には強いファンダメンタルズの裏付けがある。過去には、この規模のインフレ上振れが生じた局面で、債券利回りの調整を通じて、その後2週間でNZD/USDが平均1.2%上昇する傾向がみられた。
もっとも、7月29日のFOMCが控えており、現時点では米金利据え置き確率が84.5%と見込まれている点は考慮が必要だ。短期のNZDコールを買うことで、金融政策の方向性の違いを取り込みつつ、FRBが市場予想を裏切った場合でも無制限の下振れリスクを回避できる。現水準0.5835からの上放れを捉える狙いで、権利行使価格0.5900近辺、満期は8月中旬の契約に注目したい。
地政学ショックによる下振れリスク管理
また、ブレント原油が90ドル超で推移する局面では、安全通貨としての米ドルが強含みやすく、突発的な地政学ショックへの備えも推奨する。強気のNZDポジションを防衛するため、通貨ペアの安価なアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプット購入を検討すべきだ。過去の中東情勢悪化局面では、安全資産への資金流入により、キウイが急落局面で2〜3%下押しされることが多く、低コストの下方ヘッジは不可欠となる。
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