USD/CADは月曜日、6月17日以来の安値からの反発を拡大し、心理的節目の1.4000近辺からアジア時間にかけて1週間ぶり高値まで上昇した後、1.4100を前に伸び悩んだ。背景には材料の綱引きがある。カナダの消費者インフレの鈍化を受け、市場ではカナダ銀行(BoC)が2026年末まで政策金利を据え置くとの見方が強まった一方、エネルギー起因のインフレ懸念から、2026年に少なくとも1回の米連邦準備制度理事会(FRB)利上げを織り込む動きも続いた。加えて、米国がカナダ製品に対して新たに50%の関税を課したことがカナダドル(CAD)の重しとなった一方、ホルムズ海峡の封鎖を受けた原油高が資源国通貨としてのCADを下支えする場面もあった。
テクニカル面では、2025年4月以来の高値からの押しに対する23.6%フィボナッチ戻しを上抜けたことで、短期バイアスは強気を維持している。MACDは改善し、RSIは56近辺。4時間足で38.2%フィボナッチ水準と200期間SMAが重なる1.4100のレジスタンス帯を明確に上抜ければ、次の上値目標は50.0%戻しの1.4126、さらに61.8%戻しの1.4155が意識される。下値の初期サポートは23.6%水準近辺の1.4059で、より厚い下値メドは1.4000付近。
取引見通しと市場のドライバー
デリバティブ取引を行う投資家は、USD/CADが重要なレジスタンスである1.4100を突破できるかを注視したい。スポットは直近で1.4000の安値から回復しており、モメンタムの強い変化を示唆する。ただし、強気のポジションを積み増すには、1.4100を上回る明確な終値確認が必要となる。
ファンダメンタルズは米ドル高に傾きやすい。BoCが利下げを停止する一方、FRBは粘着的な米インフレへの対応を迫られているためだ。さらに、新たに導入されたカナダ製品への米国の50%関税は、カナダの景気見通しを大きく下押しする。こうしたマクロ面の乖離を踏まえると、向こう数週間は強気のUSD/CADコールオプションが選好されやすい。
テクニカル水準とトレード戦略
もっとも、エネルギー高も織り込む必要がある。ホルムズ海峡の封鎖を受け、国際原油指標は足元で1バレル=85ドル近辺で推移している。カナダは主要な原油輸出国であることから、原油高は短期的にカナダドル(ルーニー)を支え、USD/CADの上昇を抑えやすい。この供給側の摩擦が、本日1.4100手前で上値が重い一因となっている。
テクニカル的には、200期間単純移動平均線(SMA)と38.2%フィボナッチ戻しが1.4100で正確に重なる。ここを上抜ければ、1.4126および1.4155に向けて素早い上昇が見込まれる。下方向では、1.4059のサポート付近で押し目買いを検討しつつ、心理的節目の1.4000を明確なストップロス水準として設定したい。
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