ユーロは週明け月曜の欧州時間、米ドル安を背景に対ドルで1.1450近辺まで早期の持ち直しをみせた。市場では7月の米連邦準備制度理事会(FRB)会合で政策金利が据え置かれるとの見方が大勢となっている。米ドル指数(DXY)は報道時点で0.1%安の100.65前後。CMEのFedWatchでは、6月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受け、7月に据え置かれる確率は85.6%と、先週の65.8%から上昇した。
もっとも、EUR/USDが底堅い一方で、単一通貨は地政学リスクの高まりを受けて主要通貨の中で相対的に出遅れた。米中央軍(CENTCOM)は、イランに対する9夜連続の攻撃を「少なくとも米兵3人が殺害されたことへの報復」だとして、作戦を完了したと発表した。注目は木曜の欧州中央銀行(ECB)理事会に移る。6月に25bpの利上げを実施した後、今回は金利据え置きが見込まれており、声明文とクリスティーヌ・ラガルド総裁の発言内容が焦点となる。ECBの中銀預金金利は年8回の定例会合で決定される。次回発表は2026年7月23日(木)12:15で、市場予想は2.25%、前回は2.25%。
ECB政策会合とユーロのボラティリティ戦略
7月23日のECB会合を控え、EUR/USDのボラティリティは足元の1.1450近辺の静かなレンジから上振れしやすいとみられる。過去の傾向では、主要なECB政策決定を前にユーロの1週間インプライド・ボラティリティが数日前から1.5%~2%程度上昇することが多い。デリバティブ取引では、ラガルド総裁の会見前に想定される価格変動を捉えるため、短期ストラドルの買いを検討したい。
地政学リスクとドルの安全資産需要
同時に、中東で地政学的緊張が高まっている点、とりわけ直近の米軍によるイラン攻撃は無視できない。急激な緊張激化局面では、米ドル指数(DXY)が安全資産として機能し、足元の100.65といったサポート水準から急反発するケースが統計的に多い。ユーロロングのポジションは、リスクオフへの急反転に備え、アウト・オブ・ザ・マネーのEUR/USDプットオプション購入でヘッジすることが望ましい。
一方、CMEのFedWatchツールは、FRBが今月後半に政策金利を据え置く確率が85.6%と高いことを示している。この「高い確度」が意識される環境では、短期の米国債オプションや米ドル連動の通貨ペアでプレミアムを売ることで収益機会を狙える。米インフレ指標がFRBの「様子見」継続を裏付ける限り、時間価値の減衰(セータ)を通じた安定的な収益獲得が期待できる。
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