GBP/USDはこの日下落し、週初に付けた1年ぶり高値を大きく下回る水準で取引された。市場では、就任予定のバーナム次期首相が市場寄りの政策を推進するとの見方を引き続き織り込む動きが続いた。週末にかけての反落は、本ノートの政策主導の基調シナリオを変えるものではなく、ポンドはそれまでの上昇後の持ち合い局面に入った格好だ。テクニカル面では、下押しを挟みつつも大局では上昇バイアスが維持されているとの見立てが示された。
値動きと併せて伝えられた政策関連報道では、次期政権が北海での新規石油・ガス掘削を容認し、テムズ・ウォーターを公的管理下に戻す計画を提示する見通しとされた。テクニカル面では、水曜日の上昇分が週後半にかけて一部巻き戻された一方、トレンド系オシレーターは日中・日足・週足のDMIで強気と評価された。アナリストは押し目のサポート帯として1.34近辺を挙げた。
政策主導のモメンタム局面での取引機会
英ポンドが重要な1.34のサポート水準近辺で安定するなか、デリバティブ取引では強気ポジションを構築する好機とみている。1年ぶり高値からの足元の調整にもかかわらず、バーナム次期首相の下で事業環境に配慮した政策転換が見込まれることで、基調的なモメンタムはなお強い。レバレッジド・ファンドはポンドのネットロングを数カ月ぶり高水準まで積み増しており、今回の上昇に機関投資家の厚い追い風があることを示唆する。
この局面を捉える戦略として、今後数週間で1.34〜1.36のレンジを想定し、ブル・コール・スプレッドの構築、またはアウト・オブ・ザ・マネーのプット売りを推奨する。短期のインプライド・ボラティリティは政治移行局面の不透明感を受けてやや高めに推移しており、確立されたサポート近辺ではプレミアム獲得型戦略が相対的に有利となりやすい。過去の傾向として、政治転換期にGBP/USDが1.34のような重要サポートを試して維持した場合、1カ月内に2〜3%の上昇につながるケースが多い。
GBP/USD見通しのリスクと主要トリガー
北海の掘削許可やテムズ・ウォーターの国有化(公的管理化)を巡る今後の発表は、中期の通貨の方向性を左右するため注視が必要だ。1.34を明確に割り込み、下抜けが持続する場合は強気シナリオが崩れるため、タイトなストップロスやプロテクティブ・プットの活用を維持したい。ただし、トレンド系オシレーターが日足・週足で強気を維持している限り、英ポンドは上方向への抵抗が相対的に小さい展開が続く可能性が高い。
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