GBP/JPYは220.00の節目を上抜けて勢いを維持できず、反落した。水曜日に18年ぶり高値の219.62を付けた後、木曜日は0.34%下落。円がいくぶん持ち直すなか、足元では218.80近辺で推移している。大局的な上昇トレンドは維持されている一方、相対力指数(RSI)は強気圏を保ちながらも低下しており、目先は持ち合い(調整)リスクを示唆している。
上値では、まず219.00が初期レジスタンスとなり、次いで直近高値の219.61、その後に220.00の再トライが意識される。220.50を明確に上抜ければ、221.00方向への道が開ける。一方、下値では218.00を割り込むと、次の焦点は216.60。さらに下押し圧力が強まれば、216.00、続いて50日単純移動平均(SMA)の214.72が視野に入る。
デリバティブ取引戦略と下振れリスク
デリバティブ取引参加者は、GBP/JPYが直近の18年ぶり高値219.62から218.80方向へ調整している局面では慎重な対応を推奨する。重要サポートである218.00を割り込んだ場合、次のサポートゾーン216.60をターゲットとした短期プットオプションの買いを検討したい。この一時的な押し目は、保有するロング(買い持ち)ポジションを急変する下振れリスクからヘッジする好機となる。
潜在的な下振れリスクの大きさを測るうえでは、過去の日本政府による為替介入が参考になる。歴史的には、5.97兆円規模の大規模な介入が、円クロスで突発的に4%〜5%の下落を引き起こした局面があった。現状、GBP/JPYの日次平均真幅(ATR)は約170pips近辺で推移しており、今後数週間も高いボラティリティが続く可能性を示している。デリバティブ取引では、急激な変動に対応するため、単純な先物の建て玉よりも、スプレッドなどの限定リスク戦略を活用すべきだ。
上昇余地と市場センチメント
一方で、全体のトレンドは依然として強い強気基調にあるため、218.00の下値支持が維持されるなら、再び上昇に転じる展開に備えたい。価格が219.00の抵抗線をクリアできれば、主要な220.00水準をターゲットとしたコールオプションの買いを提案する。過去の傾向として、GBP/JPYがこうした数十年ぶり高値圏に接近すると、個人投資家のセンチメントはショート(売り持ち)が70%超に偏ることが多く、これが急激なショートスクイーズ(踏み上げ)を誘発しやすい。
RSIが買われ過ぎに近い領域から低下しつつあるため、次の大きな値動きの前に短期間の持ち合いを想定する。レンジ取引の観点では、216.00〜220.00の範囲でアイアンコンドルやバタフライ・スプレッドを組成し、時間価値の減少(セータ)による安定的なプレミアム獲得を狙う戦略が考えられる。ただし、今後数週間のサプライズ的な金利判断は、この持ち合いを容易に崩し得るため、高い警戒が必要だ。
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