DBS、地政学要因でアジア金利が上昇する中、インド国債に戦術的なデュレーション投資機会があると指摘

by VT Markets
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Jul 9, 2026

地政学リスクの再燃を受け、アジアでは広く利回りが上昇している。DBSグループ・リサーチは、この地域的な動きの中でインド国債(G-Secs)を戦術的なデュレーション投資機会と位置付けた。同行は、直近のリプライシングがより良い参入局面を提供する市場と、既存の懸念を増幅させる市場を区別しており、インドは前者に属するとみている。

DBSは、インド国債の下落を国内ファンダメンタルズの悪化ではなく、マクロ要因による広範なリプライシングと評価する。また、構造的な需要の継続や海外勢の参加が続いている点を挙げ、リスクセンチメントが安定すれば利回り急騰は後退すると予想する。こうした前提から、DBSはより魅力的な水準でデュレーション・エクスポージャーを積み増す局面として、10年ゾーンを選好している。

堅調なファンダメンタルズとマクロ主導の過剰反応

足元、地政学面の不安定化を背景にインド国債利回りは急伸し、10年G-Secは7.15%に達した。ただし、我々はこのリプライシングをマクロ主導の過剰反応とみている。インドの国内ファンダメンタルズは堅調で、悪化は確認されていない。

インドの国内ストーリーは依然として揺らいでおらず、6月のCPIインフレ率は許容可能な4.5%となった。インド準備銀行(RBI)は政策金利を6.25%に据え置き、グローバルなノイズの中でも安定運営を示唆している。さらに、海外勢の参加も堅調で、今年の債券市場への新規流入は80億ドル超。進行中の債券指数組み入れが追い風となっている。

デュレーション・エクスポージャーの戦術機会とデリバティブ戦略

我々は、特に10年ゾーンでデュレーション・エクスポージャーを追加する戦術的な機会と捉えている。デリバティブ取引では、利回り低下局面での収益機会を見込み、10年国債先物のロングを検討することになる。リスクセンチメントが安定する前の、より高い水準での参入という点で魅力がある。

別のアプローチとしては、金利先物オプションを用いて債券価格に強気の見方を組成する方法がある。コール・オプションの買いは、利回りが先月みられた6.9%近辺へ低下するシナリオに対し、レバレッジを効かせてポジションを構築できる。加えて、世界的なリスクオフ局面が想定より長期化した場合でも、下方リスクを限定できる点がメリットとなる。

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