NZD/USDは水曜日のニュージーランド準備銀行(RBNZ)決定を前に0.5680付近へじり安となった。一方、米ドルは米連邦準備制度理事会(FRB)の慎重姿勢を背景に下支えされた。米労働指標は軟化し、ADP雇用者数の4週平均は2.1万人と、前回の2.425万人から低下した。ただ、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「成長は堅調」「労働市場は安定」「インフレは高止まり」と述べたこともあり、ドルは底堅さを維持した。
ニュージーランドでは、市場はRBNZが政策金利(OCR)を2.25%から2.50%へ25bp引き上げると織り込んでおり、3会合連続の据え置きを終える可能性がある。背景には5月の3対3の拮抗があり、ブレマン総裁のキャスティングボートで据え置きが決まった経緯から、ボラティリティ上昇の余地がある。4時間足では0.5675で推移し、20期間SMA(0.5697)および100期間SMA(0.5707)を下回る。RSIは42.8。上値抵抗は0.5688、次いで0.5693〜0.5699、その先に0.5907および0.5930。下値支持は0.5672に位置する。
イベント不確実性と取引上の含意
本日(2026年7月8日)時点で、NZD/USDはあすのRBNZの重要会合を前に下押ししている。25bpの利上げが見込まれる一方、市場は不確実性を大きく織り込んでおり、1週間インプライド・ボラティリティは14.5%へ上昇した。5月の僅差の投票で示された政策当局内の見解の割れは、イベントドリブン取引の好機となり得る。
米ドルは底堅く推移し、キウイの反発余地を抑える可能性が高いとみる。2026年5月の米コアPCEは前年同月比3.1%と高止まりし、ウィリアムズ総裁が示唆したFRBの慎重姿勢を裏付けた。この環境下では、仮にRBNZがタカ派的サプライズを打ち出しても、NZD/USDの上値は限定されやすい。
NZD/USDのオプション戦略
下方向へのブレイクに備え、NZD/USDのプット購入を検討する。テクニカル面では、価格が0.5700近辺の主要レジスタンスを下回って推移しており弱含みだ。特にRBNZ発表後に0.5672の支持線を明確に割り込めば、売りが加速する公算がある。
方向感には自信がないものの大きな値動きを見込む投資家には、ロング・ストラドル戦略に妙味がある。現値に近い0.5680付近の権利行使価格でプットとコールを同時に購入し、RBNZがサプライズの据え置き、またはより大幅な利上げを提示した場合の急変動を狙う手法だ。2024年後半には、予想外のRBNZ声明を受けて単一セッションで150pips動いた局面があり、同様の局面が再現される可能性がある。
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