英ポンドは火曜日の欧州時間、米ドルが底堅く推移する中で対ドルで1.3380近辺へ下落した。ドル指数は0.1%高の100.90前後。市場は水曜日公表予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)6月会合議事要旨を前に慎重なポジション調整を進めており、同要旨が米連邦準備制度理事会(FRB)の政策見通しを改めて左右する可能性がある。英国では、キア・スターマー首相の辞任を受けた党首交代局面でも財政規律が維持されるとの見方がポンドの下支え要因となっており、アンディ・バーナム氏が最有力候補と報じられている。
テクニカル面では、GBP/USDは1.3380近辺で推移し、2週間前に1.3140付近で買い需要を確認して以降、反発基調にある。20日指数平滑移動平均(EMA、1.3320)を上回って推移しており、相対力指数(RSI、14日)は55.7と、モメンタムは緩やかに改善している。上値抵抗は、下向きのトレンドラインが位置する1.3526近辺。下値支持は、まず1.3320、次いで6月安値に近い1.3140付近が意識される。
テクニカル見通しと戦略
GBP/USDは20日移動平均線を上回って底堅く推移しており、当社にとってはポジティブなシグナルと捉える。この安定感は、1.3320付近への押し目局面での買いが奏功しやすい戦略を示唆する。英国で政治移行が円滑に進むとの見方が、ポンドに堅固な下値の土台を与えているようだ。
ファンダメンタル要因とトレーディング計画
見通しを支えているのは、最新の英国インフレ指標である。6月の消費者物価指数(CPI)は予想に反して2.3%へ上昇した。インフレの粘着性は、イングランド銀行(BOE)が近い将来に利下げを検討する可能性を低下させ、ポンドの価値を下支えする。一般に、政治的安定と中央銀行のタカ派姿勢の組み合わせは、通貨にとって追い風となりやすい。
一方、ドルについては、FOMC議事要旨を前に慎重姿勢を維持している。米国の6月雇用統計は弱く、非農業部門雇用者数は市場予想19.0万人に対して15.0万人増にとどまった。この結果が議事要旨にハト派的なトーンをもたらす可能性があり、ドルの重しとなり得る。
以上を踏まえ、当社はGBP/USDの短期コールオプションの買いを検討している。上昇局面の利益機会を狙いつつ、最大損失を明確に限定できるためだ。目標は1.3526近辺のレジスタンストレンドラインへの上昇で、20日EMAの1.3320をポジション見直しの重要水準と位置づける。
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