USD/CNHは下落後に安定し、6.7865まで下げた後に反発して6.7911で引け、前日比0.14%安となった。この動きにより市場は売られ過ぎの領域に入り、短期的には追加下落余地が限定的であることを示唆している。UOBは、日中の取引レンジを6.7860~6.7990と予想している。
1~3週間の時間軸では、USD/CNHが6.7900のサポートを下抜けたことで、これまでのポジティブ・バイアスは反転し、見通しは上昇トレンドから持ち合いへと移行した。UOBは、6月29日時点で6.8030だった同ペアについて、従来は6.8300方向への上昇余地があるとみていたが、足元では6.7750~6.8080のレンジ内に収まる公算が大きいとしている。中期的には、回復局面入りには21週EMA(6.8430)の上抜けが必要となる。
Shift To Consolidation And Strategy Implications
米ドルに対する従来の強気見通しは、同ペアが重要な6.7900のサポートを割り込んだことで終了した。現在、USD/CNHは持ち合い局面に入るとみている。この転換により、方向性のある賭けから、レンジ相場で収益を狙う戦略へ切り替える必要がある。
向こう1~3週間は、6.7750~6.8080のレンジ取引を想定する。このため、デリバティブ取引ではオプション・プレミアムの売りが魅力的な戦略となる。人民銀行(PBOC)が過度なボラティリティを抑えるべく人民元の水準を積極的に管理しており、強いトレンド発生を抑制している点もこの見方を後押しする。
Options-Based Approach And Supporting Fundamentals
具体的には、6.8080のレジスタンスを上回るストライクのコールを売り、6.7750のサポートを下回るストライクのプットを売る戦略を検討している。ショート・ストラングルのような戦略は、低ボラティリティと時間経過から利益を得る。最新のCNH HIBORフィキシングが低位かつ安定していることは、オフショア人民元市場でブレイクアウトを促すような資金調達ストレスが小さいことを示唆する。
この見方は直近の経済指標でも補強される。中国の最新の財新製造業PMIは51.7となり、予想を上回って安定的な景気回復を示し、人民元を下支えしている。一方、米国の直近のインフレ指標は3.1%へわずかに鈍化し、FRBの急進的な対応への圧力を和らげ、ドル高の上値を抑える要因になっている。
また、USD/CNHオプションのインプライド・ボラティリティは数週間ぶりの低水準となる4.5%まで低下している。これは市場が近い将来の大きな値動きを織り込んでいないことを示す。こうした低ボラ環境は、値動きの乏しさから収益を狙う戦略にとって歴史的に追い風となりやすい。
基本戦略はレンジ想定だが、21週指数平滑移動平均(6.8430)近辺は注視する。同水準を明確に上抜ければ、持ち合い見通しは否定され、ドル高回帰のシグナルとなる。そのような動きが確認されるまでは、想定レンジ内での取引を継続する。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。