ベルギーの消費者物価指数(CPI)は6月に前月比0.3%上昇し、前月の0.08%低下から反転した。これにより、前回のマイナス圧力を経て、月次インフレが再びプラスに戻ったことが示唆される。
前期比でみると、CPIは-0.08%から0.3%へと転じ、0.38ポイントの振れとなった。6月の結果は、夏入り局面で価格上昇モメンタムが強まっていることを示している。
ユーロ圏インフレとECB政策への含意
当社は今回のベルギーのインフレ加速を、ユーロ圏の速報値を前にした重要な先行シグナルと位置づける。インフレが着実に目標へ回帰しているという見方に一石を投じ、欧州中央銀行(ECB)をより慎重にさせる可能性がある。この単一データだけでも、直近で前年比2.6%と報告されているユーロ圏の消費者物価指数(HICP)が市場予想を上回る可能性を示唆する材料となる。
これを踏まえ、当社は短期金利先物に関する見方を修正する。市場では10月までにECBが追加利下げを行う確率を7割近く織り込んでいるが、インフレ圧力が意識されれば、利下げ時期は後ずれする可能性がある。短期金利が従来想定ほど速く低下しないリスクを踏まえ、イールドカーブのフラット化を見込むポジションを検討したい。
ECBがよりタカ派寄りとなる可能性はユーロの支援材料になり得る。ユーロ/ドルはここ数週間、1.08を下回るレンジ推移が続いているため、当社は短期のコールオプション買いを検討する。ユーロ圏全体のインフレ指標でサプライズが出れば、上値抵抗の突破を促すきっかけとなり得る。
株式市場とトレーディング戦略
株式市場にとっては逆風となる可能性がある。金利が「高水準で長期化」する見通しは投資家心理を冷やしやすい。当社は、今後数週間の下振れに備え、EURO STOXX 50指数のプットオプション購入によるヘッジを検討している。過去には、2022年初のようにインフレ上振れサプライズが続いた局面で、株式市場のボラティリティ上昇が先行するケースが見られた。
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