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豪州失業率は雇用急増で4.4%に低下、豪ドル/米ドルは上値重い展開続く

by VT Markets
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Jun 25, 2026

豪統計局(ABS)によると、オーストラリアの失業率は5月に4月の4.5%から4.4%へ低下し、市場予想と一致した。雇用者数は、4月の(改定後)40.7千人減から反転し40.3千人増となり、25千人増を見込んでいた予想を上回った。労働参加率は66.6%から66.7%へ小幅に上昇。フルタイム雇用は(改定後)21.7千人減の後に5.2千人増、パートタイム雇用は(改定後)19.0千人減の後に35.2千人増となった。ABSはまた、就業開始待ちの人々の滞留(バックログ)が緩和したことが、雇用者数を約4万人押し上げ、失業者数を1.8万人減少させる要因になったと報告した。

データ公表後、豪ドルはほぼ横ばいで、AUD/USDは0.09%安の0.6893。テクニカル面では、通貨ペアは100日移動平均線(SMA)および0.7045近辺のボリンジャーバンド(20日)ミドルバンドを下回ったままで、RSI(14)は27近辺。下値支持は下側ボリンジャーバンドの0.6882が意識され、上値抵抗は0.7045、次いで100日SMAの0.7083、さらに上側ボリンジャーバンド近辺の0.7208が挙げられた。

オーストラリア労働市場とインフレ見通し

先月のデータは、失業率が4.4%へ低下し、新規雇用も大幅増となるなど、豪労働市場の予想外の強さを示した。それにもかかわらず豪ドルは上昇せず、市場の関心がよりグローバル要因に向いていたことを示唆する。このため、国内の好材料だけでは通貨を単独で押し上げるには不十分となり得る。

その後発表された最新の四半期インフレ指標は、前年比3.8%と予想を上回る強さとなった。インフレの粘着性を抑え込むことに重点を置く豪準備銀行(RBA)について、市場では追加利上げ観測の織り込みが進んだ。足元の頑強な物価圧力が、金融政策判断を左右する中心要因となっている。

一方、直近の6月雇用統計では、労働市場の勢いが鈍化しつつある可能性が示された。失業率は4.5%へ再び上昇し、雇用創出も大幅に減速。RBAは高インフレと雇用環境の弱含みという相反する状況の間で、難しい舵取りを迫られる構図となっている。

為替市場の力学と取引戦略

加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)は「高金利の長期化(higher for longer)」スタンスを維持しており、これが世界的に米ドル高を下支えしている。結果として、RBAの利上げ観測に伴う豪ドルの上昇余地は、こうした外部要因によって抑制されやすい。

これら相反するシグナルを踏まえると、今後数週間は豪ドルのボラティリティ上昇が見込まれる。トレーダーはAUD/USDで、上下いずれかへの大きな値動きから収益機会を狙えるストラドルやストラングルといった戦略を検討すべきだ。インプライド・ボラティリティはすでに上向いており、ASX200のVIX指数は過去1カ月で8%超上昇している。

当社は、AUD/USDの最も抵抗の少ない方向は下方であるとみており、先月指摘された弱気のテクニカル状況とも整合的だ。プットオプションの購入は、リスクを限定しつつ一段安に備える手段となり、特に世界的なリスクセンチメントが悪化する場合に有効である。0.6880近辺の主要サポートは、短期の重要な監視水準として意識される。

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