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タカ派的な米FRBでドル高、英中銀の慎重姿勢と英政局不安が重しとなりポンド/ドル下落

by VT Markets
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Jun 25, 2026

GBP/USDは水曜日に下落し、一時1.3150をわずかに下回った後、引けにかけて安値圏から持ち直した。米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派姿勢を強めたことでドル高圧力が続く一方、英国要因は十分な下支え材料となっていない。テクニカル面では、日足でレートが50日指数平滑移動平均線(EMA)と200日EMAの双方を下抜けた。両者は1.3400近辺で収束しており、現在は現値から約225pips上方のレジスタンスとして意識される。ストキャスティクスRSIが中立レンジにあることから、売られ過ぎ感が出る前に一段安となる余地があり、目先は1.3000まで明確なサポートが乏しい。

英国の金融政策は限定的な支援にとどまる。イングランド銀行(BoE)は先週、政策金利(バンクレート)を据え置いたが、9人中2人が利上げに票を投じた。次回決定は7月下旬に予定されている。加えて、キア・スターマー氏の辞任を受けて政治的不透明感が増し、労働党が夏場を通じて行う見込みの党首選の間、暫定政権体制となる。議会は9月に再開予定だ。週内の注目材料は木曜日12:30GMT発表の米コアPCEで、市場予想は前月比0.3%、前年比3.4%と、ともに前月をやや上回る見通し。短期的な水準としては、レジスタンスが1.3200および1.3400、サポートが1.3150、1.3100、1.3000が挙げられる。

GBP/USD下落のテクニカル要因とファンダメンタル要因

ポンドが反発できていないことを踏まえると、向こう数週間のGBP/USDは下方向が最も抵抗の少ない展開とみる。米ドルはインフレに対するFRBの強硬姿勢を背景に強さを増しており、GBP/USDは1.3150を上回って推移するのに苦戦している。ポンドの小幅な戻りは都度、売り圧力に押さえ込まれている。

日足チャートのテクニカル形状も弱気見通しを裏づける。価格は50日移動平均線と200日移動平均線を明確に下回り、両線は1.3400近辺で重なって主要な上値抵抗帯を形成している。モメンタム系指標はまだ売られ過ぎ水準に達しておらず、心理的節目である1.3000に向けて下落余地が大きいと考えられる。

この見通しは米インフレ指標によっても補強される。5月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は前年比+3.2%となり、FRBが早期に政策を緩める理由は乏しい。実際、FF金利先物市場では年末までの利下げ確率が40%未満に織り込まれており、ドルの下支え要因となっている。

一方、英側の環境はポンドを押し上げにくい。BoEが金利を据え置き、一部委員が利上げに投票したにもかかわらず、通貨は軟調だ。背景には、英国の総合インフレ率が足元で2.3%まで低下し、市場が従来想定していたほどBoEが積極的に引き締めを迫られないとの見方がある。

市場ポジションと政治的不透明感

デリバティブの観点では、こうした乖離はGBP/USDの下方向を選好する戦略を示唆する。最新のCFTC建玉報告(Commitment of Traders)によれば、先物市場で投機筋はポンドのネットショートを積み増している。これは、1.3100割れに備えたプット購入によるヘッジ、あるいは1.3200近辺への戻り局面での戻り売りが優勢であることを示す。

労働党の党首選が続くことも、ポンドの重しとなる不確実性をさらに高める。ウェストミンスターの政治的空白により、夏場の経済政策運営を主導する「強い手」が見えにくく、ポンドは脆弱になりやすい。ドル高基調、弱いテクニカル、英国固有の不透明感が重なる現状では、持続的なポンド高を主張しにくい。

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