韓国銀行(Bank of Korea)の製造業企業景況指数(BSI)は7月に小幅低下した。総合指数は79と、前回の80から1ポイント下がった。
今回の1ポイント低下は、中銀調査に基づく製造業全体のセンチメントが緩やかに悪化したことを示す。BSIが100を下回る水準は、景況感の「改善」を報告する企業よりも「悪化」を報告する企業が多いことを意味する。
製造業センチメントと貿易の弱含みの兆候
当社では、7月の先行き製造業センチメントが79と、前月(80)から低下した点に注目している。これは、製造業の悲観が持続しているだけでなく、わずかながら深まっていることを示唆する。こうしたセンチメントは、鉱工業生産や輸出の減速に先行して現れることが多い。
この見通しは、直近の貿易データとも整合的だ。韓国の主要輸出品である半導体の輸出は5月に前年比2.1%増にとどまり、第1四半期平均の5.3%から大きく鈍化した。また、主要貿易相手である中国の製造業PMIは顕著な拡大を示していない。韓国経済の重要な牽引役である外需が弱まりつつあることを示す。
為替・株式市場への含意
その結果、今後数週間は韓国ウォンに下押し圧力がかかるとみている。USD/KRWはすでに1,380近辺で持ち合っているが、このネガティブなセンチメントが上抜けのきっかけとなり得る。従って、USD/KRW先物のロングやコールオプションの購入を検討している。
このセンチメントは、製造業輸出大企業の比重が高いKOSPI指数にも逆風となる。過去をみると、BSIが80を下回る局面が続いた場合、その後1カ月で3〜5%程度の調整につながることが多かった。当社は、8月限のアウト・オブ・ザ・マネーのKOSPIプットオプション購入が、潜在的な下落に対する費用対効果の高いヘッジになると考える。
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