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米ドル/円は161.60近辺で下げ渋り、FRB利上げ観測が下支え 日本の為替介入警戒感が上昇を抑制

by VT Markets
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Jun 25, 2026

USD/JPYは水曜日のアジア早朝、161.60近辺で小動きとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が強まり米ドルを下支えする一方、日本当局による介入の可能性への警戒感が上値を抑えた。FRBは6月会合で政策金利を3.50%〜3.75%に据え置いたが、市場はこの決定をタカ派的と受け止めた。

金利見通しの織り込みは急速に変化した。CMEのFedWatchによれば、7月に少なくとも25bpの利上げが行われる確率は37.4%と、1週間前の8.5%から上昇。9月の利上げ確率(示唆確率)も29.1%から70.2%へと大きく高まった。日本では、当局者が為替変動に対応する構えを維持しており、片山早月財務相とスコット・ベッセント米財務長官の電話会談を受けて、円への注目が続いた。別途、日銀の6月「主な意見」では、物価上振れリスクの広がりと基調CPIが2%目標に近づく中で、多くの委員が政策金利の引き上げを支持していることが示された。

利回り格差とFRBの利上げ期待がUSD/JPYを左右

我々は、ドル高・円安の主因は依然として金融政策スタンスの大きな隔たりにあるとみている。市場は9月までのFRB利上げを一段と織り込みつつあり、CME FedWatchの確率は70.2%に達した一方、日銀の正常化はまだ緒に就いたばかりだ。この大幅な利回り格差は、ドルロングを保有する魅力を引き続き高めている。

ただし、相場が161.60前後にある現状は、日本当局の介入が視野に入りやすい水準でもある。片山早月財務相とベッセント財務長官の最近の協議は、当局の我慢が限界に近づきつつあることを示す明確なシグナルだ。急伸が続けば、円買い介入が実施される可能性を過小評価すべきではない。

非対称なリスクとUSD/JPY取引におけるオプションの役割

トレーダーにとっては、相場がじり高になりやすい一方で、急落は非常に速く大きくなり得る「非対称なリスク」環境となる。我々は、現物(スポット)での単純なドルロングはリスクが高まりつつあると考える。むしろ、USDプット/JPYコールの購入など、オプションでリスクを限定する手法の方が、急反転へのヘッジ、あるいは収益機会の確保という観点でより妥当な戦略だ。

USD/JPYのオプション・インプライド・ボラティリティ(IV)は上昇しており、こうした緊張感を反映している。足元では1カ月物アット・ザ・マネーのボラティリティが10.2%近辺と、数週間前の8%近辺から上昇している。レンジ相場が続くとみるならプレミアム獲得を狙ったオプション売りも選択肢になり得るが、大きな変動が発生した場合のリスクは大きい。

2022年および2024年に見られた急介入局面では、数時間で最大5円程度下落したことを忘れてはならない。2024年4月29日には、介入が疑われる中でUSD/JPYが160台前半から155割れへと、1日で大きく下落した。こうした過去の経緯は、上昇分が短時間で失われ得ることを示しており、ロングを保有する場合には防御的なプットオプションの必要性を改めて裏付けている。

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