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米ドル/スイスフラン、7カ月ぶり高値圏 FRBのタカ派姿勢とSNBのハト派スタンス、イラン情勢緊迫でドル高

by VT Markets
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Jun 22, 2026

USD/CHFは上昇基調を4日連続で延長し、月曜のアジア時間は0.8080近辺で推移、6月19日に付けた約7カ月ぶり高値0.8091に接近した。ドルは地政学リスクの高まりを背景とする安全資産需要に支えられた。CNBCは、ドナルド・トランプ大統領が、ヒズボラによるイスラエルへの攻撃が続く場合はイランへの直接攻撃を警告したと報じたほか、暫定的な枠組みの下でJD・バンス副大統領がイラン当局者と会談するとの文脈で協議にも言及があったという。テヘランは一方で、ホルムズ海峡を再び封鎖したと表明し、イラン国営メディアは交渉が停止されたと伝えたが、協議は継続しているとする別の情報源もあった。

ドルはまた、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を据え置いたもののタカ派的な姿勢を示したことでも追い風となった。19人中9人の政策担当者が年内に少なくとも1回の利上げを見込み、市場は早ければ9月の利上げの可能性を織り込みつつある。スイスでは、スイス国立銀行(SNB)のマルティン・シュレーゲル総裁が、物価安定を脅かす急速なフラン高を抑えるため、CHF売り介入で対応する用意があると改めて強調。インフレは0~2%の目標レンジ内で落ち着いており上振れ圧力も限定的とされ、SNBは4会合連続で政策金利を据え置いた。

FRBとSNBの政策スタンスの乖離がUSD/CHFを下支え

今後数週間のUSD/CHFの主因は、タカ派のFRBとハト派のSNBの間で広がる政策スタンスの乖離とみる。FRBは利上げの可能性を示唆する一方、SNBはフラン高阻止のためフラン売りに踏み切る用意があると明言している。このファンダメンタルズの不一致は、CHFに対するドル高が続く明確な道筋を形作っている。

この見方を裏付ける材料として、直近ではCMEのFedWatchツールが、9月会合で25bpの利上げが実施される確率を68%と織り込んでいる。対照的に、スイスの5月CPIは前年比1.3%と低位にとどまり、SNBに引き締めの動機は乏しい。統計面のギャップは、通貨ペアが上向きの基調をたどるとの見通しを補強する。

地政学リスクとトレード戦略の位置付け

中東の地政学的緊張は、米ドルの安全資産としての魅力を高める一方で、スイスフランの伝統的な逃避通貨としての役割を複雑にしている。これにより、USD/CHFのオプション1カ月インプライド・ボラティリティは8.2%へ上昇(1カ月前の6.5%から上昇)しており、トレーダーがより大きな価格変動に備えていることを示唆する。当社は、この環境が「上方向の値動き」と「高ボラティリティ」の双方から恩恵を受ける戦略に適していると考える。

この状況は、2022~2023年に観察された、FRBの積極的な利上げ局面と日銀の超緩和政策の乖離が拡大した局面に似ている。当時はUSD/JPYが1年以上にわたり力強く持続的な上昇を示した。同様の(ただし、より極端ではない可能性のある)トレンドが、この政策ギャップが続く限りここでも展開され得ると見込む。

こうした見通しを踏まえ、USD/CHFの一段高に備え、コールオプションを用いたポジショニングを検討する。具体的には、8月限の0.8100コールを買い、8月限の0.8250コールを売るといったブル・コール・スプレッドの構築が妥当と考えられる。この戦略は、上昇局面の利益機会を狙いつつ、オプション・プレミアムが上昇しやすい局面でも初期コストを限定できる。

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