ダンスケ・バンクのリサーチチームは、金曜日の株式下落は、世界のテクノロジー株が約2カ月でおよそ50%上昇した後、米国の半導体と大型テックに下落が集中したと述べた。今回の動きは主としてイラン関連のニュースや米雇用統計に起因したものではないとし、米主要株価指数が下落した一方で、上昇して引けた業種の方が下落業種より多かった点を指摘した。米半導体株は8.2%下落し、このグループはS&P500の約15%を占めることから、売りが狭い範囲に集中していたことが浮き彫りになった。
ボラティリティは上昇し、VIX指数は21となった。ナスダックが主要指数の下落を主導した一方、小型株は相対的に堅調で、広範なリスク回避への転換というより「ばらつき(ディスパージョン)」を示唆する動きだった。原油は金曜日に下落し、イラン関連の見出しは取引後半に入ってから伝わった。新週入り後について同チームは、アジア市場は大幅安で始まり、とりわけ年初来の上昇をテックが牽引してきた市場で下げが目立った一方、欧州先物は下落し、米先物は(特にテックを中心に)上昇しているとした。また、原油が3%上昇してもAI投資(ビルドアウト)見通しは変わらないと付け加えた。
健全な調整とセクター・ローテーション
先週金曜日の急落は、市場の方向性の変化ではなく、健全かつ想定内の調整とみている。動きは大型テック、とりわけ半導体に強く集中しており、同セクターはここ数カ月で大幅に上昇してきた。VIX指数が21へ跳ね上がったことは、恐怖感の一時的な高まりを示しており、トレーダーにとっては機会を生みやすい局面となる。
今回の反落は、極端な上昇局面の後に典型的に見られる利益確定の動きだ。例えば、SOX(フィラデルフィア半導体)指数はここ数カ月で約50%上昇しており、こうしたペースは、リセットを促す調整なしには持続しにくい。AIインフラを巡るファンダメンタルズのストーリーや記録的な利益成長の見通しは、この短期的な価格変動によって何ら変わっていないとみる。
オプションとカバードコールの好機
インプライド・ボラティリティの急上昇を踏まえると、現時点で最も慎重な戦略はオプション・プレミアムの売りだと考える。ナスダック100などのテック指数、あるいは特定の半導体ETFを対象に、現金担保付きプット(キャッシュ・セキュアード・プット)やプット・クレジット・スプレッドの売りを検討したい。これにより、プレミアムを受け取りつつ、より低い価格で保有してもよい水準をあらかじめ定めることができる。
市場内部(マーケット・インターナルズ)もこの見方を支える。売り局面で小型株がアウトパフォームし、下落したセクターより上昇セクターの方が多かったためだ。これは広範なリスク回避ではなく、資金の循環(ローテーション)が進んでいることを示す。歴史的にみても、強気相場では次の上昇局面に移る前に、5〜10%程度のセクター特有の急な調整が入り、弱いポジションが振り落とされることが多い。
したがって、割高な水準でプロテクティブ・プットを買うことは推奨しない。むしろ、上昇してきたテック銘柄を保有している投資家にとっては、保有株に対してカバードコールを売る好機となる。この戦略は高いボラティリティを活用して収益機会を確保し、コア保有の取得単価(コストベース)を実質的に引き下げる効果がある。
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