USD/CADは週明け月曜の欧州序盤にかけて1.3945近辺まで上昇し、4月3日以来の高値圏となった。中東情勢を巡る地政学リスクの高まりを背景に米ドル需要が支えられている。加えて、米雇用統計が市場予想を上回ったことから金融引き締め観測も強まり、CME FedWatchによれば、12月の米連邦準備制度理事会(FRB)利上げ確率は70%超と、1週間前の45%から大きく上昇した。
テクニカル面では、同ペアは100日移動平均線(SMA)およびボリンジャーバンドの20日中心線を上回って推移しており、上昇バイアスは維持されている。一方、RSIは73と買われ過ぎ圏を示しており、持ち合い(調整)リスクも意識される。価格は上方ボリンジャーバンドの1.3950近辺を試しており、ここが目先のレジスタンスとなる。日足終値で同水準を上抜ければ、1.4000が視野に入る。下値の初期サポートは1.3881、次いで1.3805、その下は100日SMAの1.3722、さらに厚い下値クッションは1.3660近辺に位置する。
Policy Divergence And Trading Strategies
USD/CADの強い上昇局面は、1.3950水準を試す動きであり、対応が必要だ。直近の2026年5月の米雇用統計では雇用者数が25.5万人増と堅調で、米ドル高とFRBのタカ派化の可能性を後押しする内容となった。これに対し、カナダの2026年1-3月期GDPは年率換算で0.9%増と鈍く、カナダ銀行(BoC)がハト派姿勢を維持せざるを得ない可能性を示唆している。
この明確な金融政策の方向性の乖離を踏まえ、当社は同ペアの続伸に有利な戦略を検討している。7月満期で権利行使価格1.4000および1.4050のコールオプション買いは、上方向のリターンを狙ううえで妙味があるとみる。インプライド・ボラティリティが上昇していることも踏まえ、初期コストを抑える手段としてブル・コール・スプレッドの活用も選択肢となる。
もっとも、RSIが70を上回る買われ過ぎを示していることから、上昇は短期的に行き過ぎており、反落の可能性もある。このリスク管理として、急反転に備えるヘッジとして、権利行使価格1.3850近辺の短期プットオプションの買いも検討している。これにより、次の上昇局面に入る前にレンジでの調整が生じた場合でも安全網を確保できる。
Oil Prices, Canadian Dollar Weakness, And Upcoming Data
カナダドルの弱さは原油安も要因となっている。WTI原油は世界需要への懸念から1バレル=78ドル超の維持に苦戦している。過去を振り返ると、2024年後半に見られた下落局面のように、WTIの軟調局面は一貫してCADの重しとなってきた。当社は、この逆風がカナダドルに対して当面続くと見込む。
今後は、米国およびカナダの消費者物価指数(CPI)が重要となる。米国のインフレ圧力がカナダより強いことが確認されると予想しており、これが今後数週間のUSD/CAD上昇見通しをさらに支える材料になるとみている。
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