ポンドは火曜日に対円で0.24%上昇し、GBP/JPYは日中安値214.74から反発して215.34となった。クロスは上昇トレンドを維持しており、215.00近辺が引き続き目先のサポートとして機能している。一方、市場全体のリスクセンチメントは、米国とイランの合意観測を背景とした楽観に左右された。ただし、イスラエル—ヒズボラ情勢に関連する週末の緊張を受け、イランが協議を一時停止したとの報道も出ている。
テクニカル面では、216.00を上抜ければ、4月30日に付けた年初来高値216.60が視野に入る。さらに同水準を突破すれば、220.00が射程に入る。リスクの焦点は日銀にあり、USD/JPYが160.00近辺へ向かうなかで、介入の可能性が高まっている。GBP/JPYが215.00を割り込む場合、まずは5月25日の高値からサポートに転じた214.68に注目が移り、その下は20日・50日移動平均線(SMA)の213.76および213.68が意識される。
GBP/JPY上昇トレンドの要因
GBP/JPYの強さが続くなか、当社は同ペアが足元で218.50近辺で推移していることを踏まえ、上昇トレンドは堅持されるとみている。ファンダメンタルズの主因は英日間の大幅な金利差であり、英国のインフレ指標が直近でも3.1%を上回って粘着的に推移している。これはイングランド銀行(BOE)が高金利を維持する根拠を支え、ポンドの投資妙味を強める。
政策スタンスの乖離は鮮明だ。日本の最新の短観では景況感が鈍化する一方、英国の賃金上昇率は4.5%超と底堅い。こうしたファンダメンタルズのギャップがキャリートレードを押し上げ、資金は円からポンドへ向かいやすい。当社は、今後数週間は小幅なテクニカル調整をこの需給要因が上回ると予想する。
リスク管理とトレーディング戦略
さらなる上値余地を見込む向きには、220.00およびそれ以上を狙う権利行使価格のコールオプション買いが有効な戦略となり得る。上昇モメンタムを取り込みつつ、最大損失を限定できるためだ。過去の傾向としても、216.60のような重要レジスタンスを上抜けた後は、主要な心理的節目までの移行が速い局面が見られた。
もっとも、最大のリスクは日本当局による為替介入であり、とりわけUSD/JPYが170.00水準を試す局面では警戒が必要だ。当社は、ロングポジションのヘッジとして、旧サポートゾーンである215.00近辺を権利行使価格とするアウト・オブ・ザ・マネーのプットオプション購入を推奨する。日銀の公式行動による急落に備える安全網となる。
同ペアの1カ月物オプションのインプライド・ボラティリティは12.5%へじり高となっており、介入リスクに対する市場の警戒感を映している。こうした環境では、ブル・コール・スプレッドのようにオプションの初期コストを抑えつつ、緩やかな上昇継続で収益機会を確保できる戦略が相対的に有利となる。カバードされていないプット/コールの売りは、この環境下では極めてリスクが高い。
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