AUD/USDのファンダメンタルズとマクロ要因
AUD/USDは0.6650近辺まで上昇しており、米ドルが堅調な労働市場指標から追い風を得られていない中でも強さを示している。最新のJOLTS(雇用動態調査)では4月の求人件数が力強い840万件となり、米労働市場の底堅さを示唆した。しかし、この底堅さは豪ドルに対する米ドル高にはつながっていない。
背景には、中央銀行スタンスの見通しの乖離があるとみられる。インフレの粘着性を背景に、オーストラリア準備銀行(RBA)はタカ派姿勢を維持する公算が大きい。一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)は年後半の利下げを検討し得る兆候を示しており、米ドルの重しとなっている。米S&PグローバルPMIの直近値(50.9)も、米景気がやや冷却している可能性を示す。
目先では、今週発表予定の豪州1-3月期GDPに注目している。市場予想の前期比+0.3%を上回れば、豪ドル上昇の追加材料となり得る。加えて、豪州の5月PMI(直近52.1と堅調で、拡大局面の継続を示唆)も注視したい。
このような建設的な環境を踏まえると、AUD/USDの上値余地を狙ってコールオプションの買いを検討する余地がある。プレミアム支払いにより最大損失が限定されつつ、上昇局面への参加が可能となる。代替策としては、0.6580近辺など強いサポートとみる水準で、現金担保付きプットの売りによりプレミアム収益を狙う戦略も考えられる。
AUD/USDのテクニカル概況とトレード水準
テクニカル面では、AUD/USDは0.6635および0.6620近辺の主要移動平均を上回って推移しており、強気バイアスを維持している。RSIは62近辺で、過熱圏入りまでにはなお上昇余地があることを示唆する。次の上昇波動を確認するには、0.6660のレジスタンスを明確に上抜けて定着するかを見極めたい。
火曜日のAUD/USDは0.7190近辺で推移し、米労働指標が上振れサプライズとなったにもかかわらず米ドルが上昇分を維持できず、ペアは0.7186近辺となった。JOLTSでは4月の求人件数が761.8万件となり、3月の改定値688.7万件から増加し、市場予想(688万件)も上回った。これは2024年5月以来の高水準とされた。今後の材料としては、豪州の1-3月期GDPと、S&PグローバルPMIの今後の発表が予定されている。
4時間足では、100期間SMA(0.7171)と20期間SMA(0.7168)を上回って推移し、近接する下値支持は0.7177および0.7170付近に集まっている。モメンタム指標は強含みで、RSIは59近辺。上値抵抗は0.7187。下値支持は0.7177、次いで0.7171と0.7170、さらに下方向の水準として0.7168と0.7160が意識される。
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