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米ドル/円の変動性低下、市場は日銀6月会合に注目―円安160円近辺に歯止め期待

by VT Markets
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Jun 2, 2026

USD/JPYの短期物インプライド・ボラティリティ(1週間〜3カ月)は、通貨ペアが160.0を再び試す局面でも、G10全体のボラ低下に歩調を合わせて低下しており、オプション価格が再燃する為替介入リスクを織り込めていない可能性を示唆している。市場は日銀の6月会合を重視しているようで、6月16日の利上げは19bpの引き締めを織り込み、さらなる円安の上値を抑える潜在的な要因とみられている。

日本の4〜5月のオペは2004年以来最大の介入と表現された一方、そのペースは持続が難しく、IMFの「変動相場制(free-floating)」の地位維持に向けたガイドライン(任意の6カ月間のローリング期間で介入は3回を上限)によって制約されるとの見方がある。それでも、前回のトリガーとされた160.60近辺はもはや当てはまらない可能性がある。市場が想定する許容レンジはその上にあり、162〜163程度とみられ、6月の季節的な円安傾向も相まって上方向の再テスト余地が残る。

ボラティリティの織り込みと市場期待

USD/JPYの短期ボラティリティは、再び160接近が意識される局面でも、実際のリスクを反映していない。1カ月物インプライド・ボラティリティは7.5%近辺で推移しており、2024年春の前回大規模介入局面でみられた12%超と比べて大きく低い。これは、突発的で急激な値動きの可能性に対して、足元のオプションが相対的に割安であることを示唆する。

多くのトレーダーは、6月16日の日銀会合が問題を解決し、市場が織り込む小幅利上げが円安の歯止めになると見ているようだ。これが安心感を生み、「この対応で円安は止まる」との見方が広がっている。しかし、こうした見立ては、通貨ペアを押し上げる基礎的な圧力を過小評価している可能性がある。

介入の制約と取引機会

日本当局は前回の大規模介入局面で約600億ドルを投じており、このペースを長期にわたり維持するのは難しい。こうした事情から、今回はより高い水準を容認し、介入に踏み切る前に162〜163程度まで上昇を許す可能性がある。従来の「160が一線」との見方は、もはやトリガーにならないかもしれない。

また、6月は歴史的に円が弱い月として知られ、データでは過去10年のうち8回の6月でUSD/JPYが上昇している。ボラティリティの織り込みが低い点を踏まえると、コールやストラドルなどのオプション買いは有望な選択肢になり得る。緩やかな上昇基調の継続に備えつつ、当局が最終的に動いた際の急変にも対応できるポジションを構築できるためだ。

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