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米ドル/円は160円近辺で高止まり、中東情勢の緊迫化と当局介入警戒がドル高を抑制

by VT Markets
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Jun 2, 2026

USD/JPYは火曜日のアジア時間、前日にかけて約159.70円まで上昇し、1カ月超ぶりの水準を付けた後、落ち着いた動きとなった。米ドルは、米・イラン和平協議を巡る不透明感とFRBのタカ派的姿勢への期待に下支えされる一方、中東情勢全体の緊張が円の重しとなっている。同時に、国内通貨を支えるための日本当局による再介入観測がくすぶり、上値追いの動きは抑制され、上昇モメンタムにも上限が意識されている。

地政学リスクを巡るヘッドラインがリスク・プレミアムを押し上げた。ドナルド・トランプ氏は協議が継続していると述べ、停戦延長とホルムズ海峡の再開が1週間以内に合意され得るとの見方を示した。一方、イランは新たな攻撃やイスラエルによるレバノンでの軍事作戦を受け、交渉を停止する可能性があると警告した。金利見通しも引き続き材料で、CMEグループのFedWatchツールによれば、トレーダーは2026年に少なくとも25bpの利上げが行われる確率を50%超と織り込んでいる。日銀は6月15~16日の会合で利上げが見込まれており、市場は米JOLTS求人件数や週末の米NFP(非農業部門雇用者数)を手掛かりに方向感を探っている。

Key Levels and Intervention Risk

USD/JPYは160.00円近辺という主要な心理的節目の周辺で、身動きが取りにくい局面にあるとみている。警戒すべき最大の理由は為替介入のリスクで、とりわけ日本当局が2024年4~5月に同水準近辺で円買い介入を実施し、累計で過去最大の9兆7900億円を投じた経緯がある。こうした前例を踏まえると、ここから持続的な上昇に賭けることには慎重にならざるを得ない。

Interest Rate Differentials And Trade Setup Considerations

ファンダメンタルズの主因は依然として金利差であり、米政策金利が日本を5%ポイント超上回っていることがドルを支えている。中東情勢の緊張も、安全資産としてのドル買いを促しやすい。市場はさらに、FRBが2026年に再利上げする確率を50%超と織り込んでおり、これが相場の大幅な押し目を限定し続けている。

今週金曜日の米NFPや6月16日の日銀金融政策決定会合といった重要イベントを控え、ボラティリティは急速に高まる公算が大きい。Cboe/CME FX 円ボラティリティ指数(JYVIX)はすでに高水準にあり、市場が大きな変動の可能性に神経質になっていることを示す。ブレイクアウトを見込むトレーダーにとっては、ストラドルなどのオプション戦略を購入し、上にも下にも大きく動いた場合の収益機会を狙う手段となり得る。

介入観測に伴う強い上値抵抗を踏まえると、160.25円超の行使価格のコールを売ってプレミアム獲得を狙う戦略は有効となり得る。より保守的には、ベア・コール・スプレッドを用いてリスクを限定しつつ、今後数週間で大きく上抜けしないという見立てに賭ける方法がある。これにより、上値が抑えられやすい局面から恩恵を得やすくなる。

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