中国のRatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)は5月に51.8となり、4月の52.2から低下した。月曜日に公表されたデータで明らかになった。市場予想は51.4で、前月比では低下したものの結果は予想を上回った。
発表後、AUD/USDは0.7183近辺で推移し、執筆時点で日中0.01%高となった。6月1日01:50(GMT)に出された訂正では、PMIは上昇ではなく低下したことが明確化された。
中国製造業の勢いは市場予想の中で減速
5月の中国製造業データは、拡大ペースが鈍化していることを示しており、52.2から51.8へ低下した。低下ではあるものの、市場が警戒していたほど弱くはなく、そのため初期反応は限定的だったとみられる。これは、ポスト・パンデミックの回復モメンタムが減速しているものの、失速には至っていないシグナルだと考える。
この結果は、中国需要に依存する産業コモディティに改めて注目を集める。直近データでは、中国の鉄鉱石港湾在庫が1億4,500万トン超と2年ぶりの高水準に達しており、目先の需要鈍化を示唆する材料となっている。今後数週間については、価格下押しの可能性に備えるポジションとして、コモディティETFのプット購入や銅先物のショートを検討したい。
市場の反応と豪ドル・コモディティの見通し
中国景気の代表的なプロキシとされる豪ドルはほとんど動かず、0.7183近辺を維持した。市場がすでに小幅な減速を織り込んでいたことを示唆する。現在、AUD/USDオプションのインプライド・ボラティリティは年初来で低水準(約8.5%)にあり、今後中国からネガティブなデータが続くリスクに対するヘッジとして、通貨のプット購入は相対的に低コストだとみている。
先行きでは、今回の冷却傾向を確認するため、中国の鉱工業生産や与信伸び率など今後の指標に注目したい。過去にはPMIが2カ月連続で低下基調となった局面で、その後四半期にかけてAUD/USDが3〜5%下落するケースがしばしば見られた。このパターンを踏まえると警戒感は強まり、防御的な措置として弱気ポジションを一定程度保有することが妥当だろう。
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