USD/JPYは水曜日の欧州時間早朝、米連邦準備制度理事会(FRB)の6月利上げ判断を前に市場が様子見となる中、160.25近辺へ軟化した。FRBは新議長ケビン・ウォーシュ氏の下で政策金利を据え置く見通しで、市場の関心は声明文、最新の経済見通し、記者会見における年後半の米金利見通しの手掛かりに集まっている。
日本では日本銀行が政策金利を0.75%から1.0%へ25bp引き上げ、借入コストは1995年以来の高水準となった。今回の決定は、円安と、インフレ率がじりじりと上振れしていること(イラン戦争に一部起因)を受けたものだが、円は目立った形では上昇しなかった。このため、市場は日本当局による介入の可能性を意識しており、金利上昇にもかかわらず通貨が軟調なままであれば、当局には引き続き圧力がかかるとの見方が示された。
FRB不確実性とUSD/JPYのポジショニング
本日はFRBの判断を控え、USD/JPYが160.25近辺で推移する中、当方は慎重な姿勢で臨んでいる。この水準は重要であり、FRBが新たに中立的スタンスを示せば、上放れ(ブレイクアウト)にも反落(リバーサル)にもつながり得る。市場は年内の米金利パスに関する明確なシグナルを待っている。
昨日の日銀の1.0%への利上げは円高にほとんど寄与せず、直接的な為替介入リスクは極めて高い状態が続いている。2024年後半には同ペアが160を超えた局面で当局が複数回介入した経緯があり、従ってさらなる上昇は脆弱になりやすいとみている。こうした点から、USD/JPYのショートは魅力を増しつつある一方で、リスクも高い。
ボラティリティ戦略とFRB見通し
今後のリスクが二者択一的であることを踏まえ、当方はボラティリティ購入を検討している。USD/JPYの1カ月インプライド・ボラティリティは11.5%へ上昇し、過去3カ月平均の8%から上振れており、市場の神経質さを反映している。ストラドルやストラングルの購入は、結果を決め打ちせずに上下いずれかへの急変動から収益機会を狙う方法として有効となり得る。
方向感を持つ投資家にとっては、アウト・オブ・ザ・マネーの円コール(USD/JPYプット)を買うことが、介入による急落に備える低コストの手段となる。これらのオプションはリスクを限定しつつ、円の急伸局面を捉えることができる。現状の高水準を踏まえれば、155.00方向への部分的な巻き戻しでも、こうしたポジションは大きなリターンとなり得る。
FRBに対する市場の見立ては堅く、フェドファンド先物は今回会合での据え置き確率を95%と織り込む。一方で、市場は年末までの利下げ確率を足元40%まで引き下げており、2カ月前から大きく低下した。新FRB議長がタカ派的なトーンを示せば、この傾向が強まりドル高を後押しし、日本の対応姿勢が試される展開となり得る。
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