GBP/USDは火曜日、ほぼ横ばいで取引を終え、小幅高となったものの、数カ月続くレンジ内にとどまった。市場は週央に予定される重要指標・イベントを前に様子見姿勢を強めている。英国のインフレ指標がロンドン市場開始前に発表され、その後、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定と経済見通し(プロジェクション)が公表される。さらに、ウォーシュ議長が就任後初の記者会見を行う予定だ。チャートでは、いわゆる「ケーブル」は1.3450近辺の50日指数移動平均(EMA)と、1.3400近辺の200日EMAの間に張り付いた状態が続く。1.3450付近で上値を抑えられ、1.3400を一時的にわずかに下回ったものの、値幅は50pipsに満たなかった。日足のストキャスティクスRSIは中立域を維持している。
金利市場の織り込みは、イラン戦争を受けたエネルギーコスト上昇とインフレ圧力の高まりを背景に、FRBとイングランド銀行(BoE)の双方について、利下げ観測から利上げ方向(2026年後半にかけて)へとシフトした。その後、原油は米国とイランの和平合意を受けて下落したが、エネルギー要因が後退しても中央銀行はタカ派姿勢を迫られる構図が残る。特に英GDPが4月に縮小したことで、BoEにとっては緊張感がいっそう強い。英国CPIはGMT6:00に発表され、前月比は0.4%が見込まれ、前年比は2.8%から上昇が予想される。コアインフレは2.7%近辺が見込まれる。続いて米小売売上高がGMT12:30、FRBはGMT18:00に政策決定(据え置き予想)を公表し、ウォーシュ議長がGMT18:30に会見を行う。その後、木曜日にBoEの政策決定が控える。重要水準は、上値抵抗が1.3450、次いで1.3500。下値支持は1.3400、次いで1.3350。
インフレ指標と中銀決定を前に横ばい推移
GBP/USDは横ばいで推移しており、主要イベントを前にトレーダーが明らかに手控えている。きょうは2026年6月17日(水)で、市場は今週の重要な英国インフレ指標と、イングランド銀行(BoE)の政策金利決定を待っている。これらが明らかになる前に、大きく方向性に賭ける理由は乏しい。
チャートでは、同ペアは1.2680近辺の50日移動平均の周辺に張り付いており、強い確信のない市場を示している。このテクニカルな状況は、中銀からの新たなガイダンスを待つというファンダメンタルズ面の不確実性を反映する。値動きは狭いレンジに限定されており、オプション市場ではブレイクアウト(上放れ・下放れ)か、停滞の継続のいずれでも収益機会を狙える戦略が選好されやすい局面と言える。
より大きなポイントは、今年に入って利下げ期待が大幅に後退したことだ。先週、米FRBの更新された見通しは年内の利下げが1回にとどまることを示し、3月時点で想定されていた3回の利下げから大きく減った。FRBのこのタカ派シフトが、ポンドを含む対ドルで取引される通貨の上値を抑える要因となっている。
BoEの難題と市場見通し
こうした状況下で、木曜日に判断を示すBoEは難しい立場に置かれている。今週発表のデータでは、英国の総合インフレ率(ヘッドライン)はBoEの目標である2%まで低下する見通しだが、サービスインフレは高止まりが続き、直近は5.9%だった。英国経済はテクニカル・リセッションをようやく脱したばかりである一方、BoEは根強い物価圧力への対応を迫られる。
したがって、今後48時間は極めて重要となる。起点は水曜日の英国消費者物価指数(CPI)だ。ヘッドラインが2%に到達すれば節目となるが、デリバティブ市場の参加者はサービスインフレ項目を特に注視するだろう。その後の木曜日のBoE会合では、票決の内訳と将来の利下げに関するトーン変化の有無が精査される見込みだ。
当社の見方は、新たなデータを確認するまでは中立であり、ブレイクアウトの可能性は主要水準が規定するとみる。目先の下値支持は1.2680近辺で、ここを明確に割り込めば1.2600に向けた道が開ける可能性がある。逆にサービスインフレが強い結果となれば、上値抵抗である1.2800水準に向けて押し上げられる余地がある。
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