米ドル/スイスフランは下落、ドル安で200日移動平均線を試す動き スイス国立銀行会合を控え

by VT Markets
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Jun 17, 2026

USD/CHFは火曜日、2日続落となったものの、週安値0.7921は上回って推移した。米ドル全般の軟調さが重しとなり、0.7933近辺で取引され、前日比0.16%安。原油安に連動したドルの弱含みや、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測後退が背景にある。

テクニカル面では、0.8000近辺で上値が抑えられた後も、全般には中立〜やや上向きのバイアスを維持。ただしRSIは弱含み、0.7906の200日移動平均線(SMA)に注目が集まる。ここを明確に割り込めば、逆三尊(インバーテッド・ヘッド・アンド・ショルダー)のネックラインにあたる0.7878近辺、続いて0.7864の50日SMAが意識される。一方、上値では0.7968を上抜けると0.7976、0.8000を目指し、その先は0.8042、0.8100がターゲットとなる。スポットの動きではCHFは対JPYで最も強く、ヒートマップではUSDが対EURで0.15%安、対JPYで0.08%高。CHFは対USDで0.17%高、対JPYで0.24%高となった。スイスフランは2011〜2015年にユーロにペッグされ、上限撤廃で20%超上昇。スイス国立銀行(SNB)はインフレ率2%未満を目標とし年4回会合を開くほか、EUR/CHFの相関は90%超と説明されている。

Key Technical Levels and Trading Setups

USD/CHFは200日移動平均線(0.7906近辺)へ下押ししており、今後数週間の重要な判断ポイントになっている。ドル安の背景には、5月の米CPIが2.8%と市場の警戒を和らげ、FRBが利上げを検討する圧力を低下させたことがある。現時点では、通貨ペアに対して弱気スタンスを支持する材料となっている。

デリバティブ取引では、向こう数日で0.7906を明確に割り込む場合、プットオプションの購入を検討すべきだろう。この水準のブレイクは下落モメンタムの強まりを示唆し、次のサポートゾーンへの下振れを狙ううえで、権利行使価格0.7875近辺のプットは魅力的な選択肢となる。この戦略はリスクを限定しつつ、足元の売り圧力を利益機会に変えられる。

SNB Policy Outlook and Volatility Implications

下方向への動きを後押しし得る材料として、来週予定されるSNBの金融政策会合に市場の注目が集まっている。スイスのインフレ率が1.9%とSNB目標に近い水準で底堅く推移していることから、市場はタカ派的なトーンを織り込みつつあり、フラン高を一段と促す可能性がある。方向感に自信が持てない向きにとっては、ストラドルなど短期ボラティリティ狙いの戦略も検討に値する。

もっとも、基調としての上向きバイアスも無視できず、現水準からの反発も十分に想定される。USD/CHFが反転して0.7968を上抜ける場合、コールオプション購入のシグナルと捉えたい。強気トレードの主目標は心理的節目の0.8000となる。

歴史的にスイスフランは安全通貨として機能しており、市場全体の不透明感が再燃すれば、この特性が意識される可能性がある。オプション市場を見ると、USD/CHFの1カ月インプライド・ボラティリティは、SNB会合を前に6.5%へ上昇し、3カ月平均の5.8%を上回った。通常より大きな値動きに備える動きが示唆され、リスク管理またはイベント結果を見込んだ投機手段として、オプション活用の妥当性を改めて裏付けている。

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