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日銀の利上げ後も英ポンド/円は底堅く推移、焦点は英中銀の決定へ

by VT Markets
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Jun 16, 2026

火曜日のGBP/JPYは、日銀(BOJ)が金融引き締めを決定したことを受けて一時下落したものの、その後反発し、日中安値214.53を付けた後、215.10近辺で取引された。日銀が3会合連続の据え置きを打ち切り、政策金利を0.75%から1.00%へ25bp引き上げたことで円は強含んだ。借入コストは1995年以来の高水準となったが、その後の価格反応は限定的だった。

タカ派的なガイダンスにもかかわらず、円は上昇幅を広げにくかった。市場の焦点は、日銀が2027年4月からバランスシート縮小ペースを鈍化させる計画や、実質金利がマイナス圏にとどまっている点に移った。BBHが言及する市場の織り込みでは、今後12カ月で追加50bpの利上げが行われる確率は75%と示唆される一方、4月のデータでは基調的なCPI指標が2%をさらに下回る方向で鈍化していることが示された。注目は木曜日の英国中銀(BOE)の決定へ移る。水曜日の英国CPI・PPI、木曜日発表予定の労働市場統計を経て、政策金利(バンクレート)は4会合連続で3.75%に据え置かれる見通しだ。

金利差と為替レートの下支え

日銀の1.00%への利上げは、GBP/JPYに関する当社のコア見通しを変えていない。英国金利が3.75%にあることで、金利差は依然として、円に対してポンドを保有する強い誘因となっている。今回の下押しは買い場とみており、高い為替水準を支えるファンダメンタルズは維持されている。

同ペアは215.10近辺で推移しており、2008年の金融危機前以来、一貫して見られなかった水準であるため注意は必要だ。ただし、英国国家統計局(ONS)の直近のインフレ統計では、コアCPIが2%目標近辺で安定していることが示されており、BOEが積極的な利下げを示唆する理由は乏しい。これは、日本との大きく持続的な政策乖離を改めて裏付ける。

オプション戦略とリスク要因

さらなる上昇を見込む向きには、この高値圏で現物をそのまま買うよりも、強気のオプション構造に注目している。デビット・コールスプレッド、例えば216行使のコールを買い、218行使のコールを売る戦略は、同ペアがじり高を続けた場合に利益を狙いつつ、リスクを限定できる。上昇トレンドの恩恵を受けながら、今後の英国指標が失望した場合の損失を抑えることができる。

また、今後の英国指標や、提案されている米国・イラン和平合意によりリスク選好が低下する可能性を踏まえると、反転にも備える必要がある。GBP/JPYオプションのインプライド・ボラティリティは、年初に見られた10%割れの水準からじわりと上昇しており、市場がより大きな値動きを織り込みつつあることを示唆する。213.00近辺の行使価格のアウト・オブ・ザ・マネーのプットを購入することは、急激で想定外の下落に対するコスト効率の高いヘッジとなり得る。

市場の視線は、今週木曜日のBOE決定と、それに先立つ英国のインフレ指標および雇用統計に集まる。重要な焦点は政策ガイダンスと投票配分であり、利下げ支持票が増えればスタンスの変化を示唆し、ポンドの重荷となる可能性がある。それまでは、キャリートレード妙味に支えられ、GBP/JPYは上方向への抵抗が小さい状況が続く公算が大きい。

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