日銀は政策金利を25bp引き上げて1.0%とし、日本国債(JGB)の買入れプログラムを引き続き縮小していく方針を改めて示した。総合CPIが鈍化する中でも、政策担当者は基調インフレへの自信を示しており、市場の関心は政策運営の道筋とバランスシート正常化のペースに集中している。
一方で、豪州準備銀行(RBA)は政策金利を4.35%に据え置きつつ、引き締めバイアスを維持した。市場の注目は引き続き中央銀行のシグナルに向けられ、中東情勢の緊張緩和に加え、AI関連の熱狂が続いていることもリスク選好を下支えした。
中央銀行政策の分岐が促す為替・金利機会
当社は、日銀のタカ派転換が為替市場に明確な機会をもたらすとみている。政策金利が1.0%へ到達し、JGB買入れも減額される中、今後数週間は円高方向のポジションを構築している。円は対ドルで170円近辺で推移してきたが、足元の春闘賃上げ率が30年ぶり高水準となる5%超に達したことに裏打ちされた今回の明確な政策シフトは、円の大きな支援材料になるはずだ。
中央銀行政策の分岐が広がることで、金利ボラティリティの上昇が目前に迫っていると考える。日銀が引き締めに動く一方、豪州のRBAは、2026年1-3月期のインフレ指標が予想を上回る4.5%となった後も、引き締めバイアスを保ちながら据え置きを選択した。したがって当社は、世界的な金利の方向性を特定して賭けるのではなく、急激な変動局面での収益機会を狙い、国債先物に連動するオプションの活用を検討している。
市場のボラティリティ下でもテック株が勢いを維持
金利市場が不安定であるにもかかわらず、当社はテクノロジー関連株の底堅さが続くとみている。AIを軸とした強気ムードがナスダック100指数を22,000を上回る水準へ押し上げて高値更新を促しており、中東の緊張が和らぐ中で、より広範なリスク選好も健全さを保っている。当社は、この強い強気心理を背景にプレミアム獲得を狙い、テック指数のアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)プットの売りを検討している。
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