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ユーロ/円は2日続伸後に小幅安、主要EMA上回る水準を維持 186.21円の上値抵抗に注目

by VT Markets
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Jun 16, 2026

EUR/JPYは2日続伸の後に反落し、火曜日の欧州序盤は185.60近辺で推移した。調整が入ったものの、9日EMA(185.39)と50日EMA(185.12)を上回っていることから、クロスはなお緩やかな強気基調を維持している。14日RSIは54前後で、モメンタムは中立圏にある一方、中期の移動平均を上回る限り建設的な地合いと整合的だ。

チャート面では、日足の値動きは上昇チャネルの内部に収まっており、より大きなトレンドの方向性は保たれている。上値抵抗は6月5日に付けた6週間高値の186.21が意識され、これを上抜けると、4月17日の史上最高値187.95が視野に入り、その後はチャネル上限に近い188.20が目安となる。下値支持は2本のEMAが起点で、これらを割り込むと、チャネル下限の184.70近辺へと下押し圧力が強まり、さらに3月16日の約4カ月安値181.87、2月12日の6カ月安値180.81が次の焦点となる。

小幅な強気バイアス下での戦略面の考慮

EUR/JPYに小幅な強気バイアスが残ることを踏まえると、185.60近辺での足踏みはエントリーポイントとなり得る。主要な移動平均線を明確に上回り、上昇チャネル内で推移しているため、基調としての上昇トレンドは維持されているとみられる。したがって、今後数週間の緩やかな上昇に便乗する戦略を検討したい。

RSIが「強気だが過熱ではない」水準にあることから、ブル・コール・スプレッドの構築が妥当な対応と考える。例えば、7月限186.50コールを買い、同時に7月限188.00コールを売ることで、史上最高値方向への上昇局面を狙える。リスクが限定されるこの戦略は、上記の抵抗水準とも整合的だ。

下支えとなるファンダメンタルズとインカム獲得機会

この慎重な楽観はファンダメンタルズにも裏付けられる。6月のユーロ圏速報PMIではサービス業が小幅に持ち直し、ユーロを支援した。一方でインフレ指標は鈍化しており、5月の確報CPIは2.3%となった。欧州中央銀行(ECB)が過度にタカ派化しにくい可能性を示唆し、通貨ペアが急騰というより「安定した上昇」になりやすいとの見方を補強する。

他方、円は日銀の緩和的スタンスが続くことで弱含みが継続し、金利差が追い風となっている。歴史的に、2023年末にみられたような政策スタンスの乖離局面では、EUR/JPYの持続的な上昇が促されてきた。この力学は引き続き、クロスの基礎的な下支えになると見込む。

目先のサポートである9日EMA(185.39)を踏まえると、アウト・オブ・ザ・マネーのプット売りはインカム獲得の有効手段となり得る。上昇トレンド維持を前提に、チャネル下限の184.70を下回る行使価格の7月限プットを売り、プレミアム獲得を狙う戦略が考えられる。足元の1カ月インプライド・ボラティリティは約8.9%で、プレミアム水準は相応に魅力的といえる。

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