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ドル/カナダドルは1.3950近辺で推移、原油安がドル軟化を相殺―FOMC会合控え

by VT Markets
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Jun 15, 2026

カナダドルは月曜日、対米ドルで方向感に乏しい展開となり、USD/CADは1.3950台を中心に上下動した。年初来高値の1.4020も視野に入る水準にとどまった。米国とイランが3カ月に及ぶ戦争の終結とホルムズ海峡の再開に向けた了解覚書を交わしたとの報道を受け、市場はリスク選好の流れとなり、主要通貨の中で米ドルは最も弱いパフォーマンスを記録した。ただし、原油価格の下落がカナダの交易条件を悪化させるとの見方からCADは恩恵を受けられず、ブレント原油は3カ月ぶり安値圏まで下落した。

市場はまた、水曜日の米連邦準備制度理事会(FRB)会合を控え、政策金利は据え置きが予想されるものの、更新される金利見通しと経済見通し、ならびにケビン・ウォーシュ議長の記者会見でフォワードガイダンスに変化があるかに注目している。カナダでは、カナダ銀行(BoC)が先週、政策金利を据え置き、高インフレと低迷する成長の併存という課題を指摘した。これを受けCADは対米ドルで1.4000台をつけ、昨年11月以来初めて1.4000を上回った。中央銀行は通常、物価安定(多くはインフレ率2%程度)を目標に、金融引き締め/緩和を通じて政策金利を運用する。政策決定は政治的に独立した委員会により行われ、議長がブラックアウト期間の規則の下で運営するのが一般的だ。

地政学と原油がドル安効果を相殺、USD/CADは狭いレンジに膠着

USD/CADは均衡状態にあり、広範な米ドル安と、原油安がカナダ経済に与える直接的なマイナス影響との間で綱引きが続いている。地政学リスクの後退を市場が消化する中、同通貨ペアは1.3920〜1.3980の狭いレンジで推移している。この拮抗状態では、方向感のある動きには新たで強力な材料が必要になりそうだ。

ホルムズ海峡をめぐる緊張緩和を受け、ブレント原油先物は1バレル78ドルを下回る水準まで急落した。過去1週間で8%超下げ、3月以来の低水準である。これはCADに直接の下押し圧力となり、輸出収入の減少やカナダの経済成長の抑制につながる可能性が高い。カナダの主要輸出品の大幅下落が、米ドル安によって本来得られたはずの通貨押し上げ効果を相殺している。

FRBを控えた中銀スタンスの乖離とポジショニング

今後数週間の主要ドライバーは、特に今週水曜日のFRB会合を軸とした中央銀行見通しの乖離になるとみる。カナダの最新GDPは前月比0.1%と弱く、一方で前年比インフレ率は3.2%と粘着的で、BoCの慎重姿勢を正当化している。米国景気はより底堅くみえ、コアインフレ率は3.5%で推移し、最新の雇用統計では非農業部門雇用者数が21万人増と堅調だった。

こうした背景から、FRB発表前後でボラティリティが高まると見込まれる。新任のウォーシュ議長が、強い米国指標を前提にタカ派的なトーンを示唆すれば、USD/CADは重要なレジスタンスである1.4020を上抜ける可能性がある。デリバティブ市場もこの可能性を示唆しており、1カ月物リスクリバーサルはUSDコールがプットに対して中程度のプレミアムを維持している。

したがって、USD/CADの上放れに備える手段として、オプションを用いたポジション構築に妙味があると考える。コールオプション、あるいはコールスプレッドの買いは、年初来高値を上回る局面での上昇を、リスク限定で取り込む方法となる。FRBの新たな経済見通しが米国経済の相対的な強さを確認する可能性がある中、この戦略はとりわけ妥当といえる。

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