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フィリピンで金価格が上昇、安全資産需要と中銀買いが相場を下支え

by VT Markets
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Jun 15, 2026

FXStreetのデータによると、フィリピンでは月曜日に金価格が上昇した。金は1グラム当たり8,422.94フィリピン・ペソ(PHP)となり、金曜日の8,211.75PHPから上昇。トラ(tola)当たりも98,243.52PHPと、95,780.26PHPから上がった。FXStreetはまた、10グラム当たり84,229.39PHP、トロイオンス当たり261,981.40PHPとも算出している。これらの数値は、国際価格を米ドル/フィリピン・ペソ(USD/PHP)で換算して現地通貨建てにしたもので、日次で更新される。提示水準は参考値であり、現地市場レートとは異なる場合がある。

金は価値の保存手段として扱われ、しばしば「安全資産」としての需要に加え、インフレや通貨価値の下落に対するヘッジと結び付けられる。最大の保有者は中央銀行で、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のデータでは、2022年に中央銀行が合計1,136トンを買い増し、金額にして約700億ドルと、年間購入量として過去最高を記録した。金は一般に米ドルや米国債と逆相関で動くことが多く、リスク資産と乖離する局面もある。XAU/USDとしては、ドルの強弱や金利見通しに敏感だ。

安全資産需要と中央銀行の下支え

金価格は顕著な強さを示しており、フィリピン・ペソのような通貨に対する足元の上昇がそれを裏付けている。これは、不安定な状況が続く中で安全資産としての魅力が根強いことを反映する。デリバティブ取引参加者は、向こう数週間にかけてこの基調的な強気センチメントに留意したい。

下支えの重要な柱は中央銀行で、ここ数年続く積極的な買い入れが継続している。直近データでは、年初来の純購入が記録的なペースとなり、第1四半期だけで世界合計290トンが追加された。このように公的部門からの安定した需要が市場の強い下値支持となり、下振れリスクを抑制している。

インフレ、金利、市場変動

インフレ率が2%目標を上回って粘着的に推移していることも、ヘッジを求める投資家にとって主要な追い風となっている。米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を据え置いている一方、市場では年内の利下げ観測がくすぶり、米ドルには下押し圧力がかかりやすい。利息を生まない資産である金は、ドルが弱含み、実質金利の低下が見込まれる局面で相対的に魅力が増す。

この環境は、今後も変動性が続く可能性を示唆しており、とりわけ今後発表されるインフレ指標や中央銀行の発表前後で値動きが大きくなりやすい。強気ポジションの構築には、コール・スプレッドの買いなど、オプションを用いてエクスポージャーを得つつリスク管理を図る戦略が有効となり得る。重要な経済指標の公表を前にインプライド・ボラティリティが相対的に低い局面では、機会を探りたい。

また、金とリスク資産の逆相関も考慮する必要がある。株式市場が急騰し、その上昇が持続する場合、資金が一時的に貴金属から流出する可能性がある。したがって、短期的な逆風要因として、主要株価指数の動向を監視することが重要となる。

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